高校の進路相談が始まる。担任から「私立の甲子園常連校の野球部の推薦で入らないか?」と言われたが、また1年からのボール拾いや雑用が嫌で、しかも、特待(特待なら、授業料入学料もかからず、親にも迷惑がかからない)ならまだしも、推薦ならいかないとお断り。


当時の弱小野球部のある公立高校へ入学。野球部に入ろうと決めていた。部活勧誘会?みたいなものがあって、度肝を抜かれる。受付にいたのは思いっきり金髪のヤンキーな先輩。さすがに一瞬戸惑った。


腹を決め、入部したものの、まさに漫画のルーキーズそのものだった。部室ではタバコは当たり前で、ケンカの話に花が咲く。グラウンドにいっては、自転車を持ち込み、ストッカーを上げた状態で後輪を回し、仲間に「この回ってる後輪に顔つけろ」と無茶苦茶な注文される始末。幸い野球経験者のおれはかわいがってもらえてて、その洗礼は受けなくてすんだ。代わりに、ノックするからお前守れと鬼ノックが始まる。しかし、先輩の思ってた以上に打球を捕っていたので「お前に打ってもつまんねぇ~」とバットをポーイ。


そんな野球部だったので、1年の春から1番サードのレギュラーとなる。もちろん春の選抜予選大会は、1回戦の5回コールドで負け。回りもいつものことだと笑顔で帰宅。その横では「なんで試合に出さないんだ」と先輩と先生とのケンカが始まる始末。自分も地元の硬式野球場で他校にいった中学の仲間がスタンドで応援している中、自分はその土を一早く踏めただけで満足していた。夏の地区予選ももちろん5回コールドの惨敗で終わる。


秋には新人戦が始まり、練習試合もろくにせず、少数精鋭ながら先輩に混じり出場。先輩のピッチャーはボロボロ。またしても5回コールドの敗色濃厚。その時、自分に「お前が投げろ」と指示がきた。

内野専門で投げたことがなかったが、投げてみたら意外と好投する。その時からピッチャーへ転向することなる。