管理職員の怠慢によってほとんどの従業員が職務を真摯に全うしなくなっていたのです。
あるものは常習的に遅刻を繰り返し、あるものは、当たり前のように当日欠勤をする。
自分より弱いものを見つけていじめをする。グループを作って仲間外れにする。
会社や上司や同僚への不満を常に口にする(まあこれは当然と言えば当然と言えるが常識の範囲を超えている)
私は痛みを伴う「改革」を実行しなければならないことを感じました。
今でも当時のことを思い出すと胸が痛みます。私のやり方が正解か不正解かは別として、沢山の方を傷つけました。
私もそのたびに大きな痛みを感じました。
続々と退職者が出て、補っても補っても辞めてしまいます。
早い人で半日で辞めます。 あまりの離職率の高さにハローワークが離職者を集めて実態調査を行いました。
間もなくして私は「鬼」と呼ばれるようになりました。
ある日私が廊下を歩いているとベッドメイク中の従業員が使用済みのシーツを抱えて客室から出てきましたが、私の姿を見た瞬間「ぎゃっ」とさけんで、今出てきた部屋にシーツを抱えたまま逃げ込んでバタンッとドアを閉められたこともありました。
毎日仕事が終わるとその日出勤している従業員が駐車場に集まり「鬼」について遅くまで話し合いがもたれました。
気付けば、仲良しも悪しも、いじめる者もいじめられる者も、愚痴をこぼすものも全ては共通の「敵」の出現によって一致団結したのです。
つづく