Let's Enjoy Baseball -2ページ目

予期せぬアクシデントに一時動揺

 月曜日に予想外割を発表して驚かしてくれたソフトバンクモバイルですが、やはり関心が多かったのでしょう。今日はトラブルが起きてしまいましたね。こんにちは、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

 さて、今日はRioはチーム練習ですが、私は月曜日からの出張の準備のため出社でした。しなければならないことを消化しつつ、テレビ田口荘が出場しているワールド・シリーズを見ていたので、田口が所属するカージナルスタイガースに勝ってワールド・シリーズに優勝したことや、ボクの大好きなプレイヤーMVPに輝いたことなどを書こうと思って準備をしていたのですが、夕方、帰宅してから予期せぬアクシデントの報告を受けたので、MLBどころではなくなってしまいました。

 Rioが今日の練習中に後頭部をグラウンドにぶつけてしまったのです。

 練習を開始してアップ、キャッチ・ボールと消化した後、選手に個別ノックを行ったようなのですが、Rioがキャッチャー・フライの捕球練習を重点的に受けている中、フライを追いかけていて泥濘んでいたグラウンドに足を滑らせ、後頭部を打ったのだそうです。幸い、グラウンドが土だったこともあり「ヤバイ症状」が出なかったそうですが、私は自分の目で状況を把握できていなかったので、Rioが帰宅してから説明を受けた後、念のため近所の大学病院に電話をかけ、外科の先生からアドバイスをいただきました。このアドバイスは、ここをご覧になっていらっしゃる皆さんにも何らかの参考になるかもしれませんので記しておきますね。

 頭を強打した場合は、「ヤバイ症状」(吐き気、意思の疎通不可、失禁、目眩など)が出ていなくても、最初の6時間が要チェック時間帯で、できるだけ安静にさせておかなければならず、見た目元気でも入浴は控えること。また食事も目いっぱい食べさせてはダメで(吐いて戻してしまうこともあるので)、消化の良い物を軽めに摂らせること。

 このアドバイスに従い、Rioは帰宅後に風呂も入らず布団に横たわり、食事の時間には雑炊を与え、ちょうどアクシデントが起きてから6時間くらい経過した午後8時過ぎには床に就かせました。その後も、1時間おきに呼吸をしているかどうか、「変な状態」になっていないかどうかを確認しましたが、特に大きな変化もなかったので、とりあえず一安心といったところでした。

 今日は私の都合でチームの練習に参加できなかったので、練習内容に関して物言う立場ではありませんが、明日の大事な試合を前にもう少し練習内容を考えてもらいたかったというのが私の率直な意見です。グラウンドの状態が悪いことは練習前に把握していたようですが、どの辺りが特にヤバイのか、きちんとチェックを行ったのか? 多分、そこまで入念にチェックしていなかったでしょう。しかも、Rioは個別練習時に防具を身につけていなかったとか。捕手が捕手の守備練習を行う際に防具を身につけないで行うのは論外です。「オマエは、何を考えてるんだ?」と問うと、「だって、防具は個人ノックを受けていたヤツが使っちゃっているんだからしょうがないでしょう」ですって。

 大事な試合の前日に個人ノック?

 一体、何を考えているのでしょう? 家人から「やっぱり、アナタがいないとねぇ」と言われ、今日の練習を休んだことを少々後悔した私でした。

アジアで決まり、アジアが決まり

 今日は東都大学野球秋季リーグ戦の優勝が決まる試合が行われ、亜細亜大学青山学院大学に連勝し、今シーズンのチャンピオンに輝きました。亜細亜大ナイン、7シーズンぶりの優勝おめでとう! それにしても、今シーズンの東都は優勝から4位までが勝ち点3で並ぶという、まさに戦国東都そのものでした。こんにちは、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

 さて、東都大学の秋季リーグのチャンピオンが亜細亜大に決まったその夜、日本シリーズがファイターズ優勝で幕を閉じ、アジア・シリーズの出場を決めました。ファイターズ、そして、北海道のファンのみなさん、おめでとうございます。

 残念ながら、私たち親子が応援する中日ドラゴンズはまたしても日本一にはなれませんでした。でも、3年間でセ・リーグ優勝が2回に2位が1回ですので、日本シリーズには負けましたが監督、コーチ、選手、裏方さん、関係者の皆さんは下を向かずに堂々と胸を張ってほしいです。おっと、我々ファンもです!

 ところで、ファイターズの勝因やドラゴンズの敗因に関しては、それこそ1人1人の意見が異なると思いますが。私がこのシリーズをTV観戦していてポイントにしている点があります。それは・・・・・・、

 シリーズ第2戦で中日が犠打を2度失敗しました。1つは5回裏、ノー・アウト、ランナー2塁、1塁で山本昌のバントがピッチャー八木の前に転がり、八木が3塁へ送球して2塁走者をアウトにしたこと。もう1つは7回裏、ノー・アウト、ランナー1塁で井上のバントがキャッチャー・フライになったこと。この2つの送りバント失敗が山本昌の敗戦につながってしまったどころか、ドラゴンズは3戦目以降、今シーズンあれだけ犠打をやってきたにもかかわらず、よそ行きのような強攻策に出て、その結果、併殺の嵐を招きました。今夜の試合で森野のヒット後に井上の代打川相が送りバントを成功させましたが、時既に遅しです。
しかも、この犠打は得点に結びつきませんでした。

 一方、ファイターズの2番打者、田中賢のこのシリーズの犠打を振り返って見ると・・・・・・、

初戦 
 3回表 森本ヒットで出塁後、犠打。この後、得点に結びつく

2戦目 
 1回表 森本ヒットで出塁後、犠打。この後、得点に結びつく
 8回表 森本ヒットで出塁後、犠打。この後、得点に結びつく

3戦目
 1回裏 森本ヒットで出塁後、犠打。この後、得点に結びつく
 8回裏 森本ヒットで出塁後、犠打。この後、得点に結びつく

4戦目
 1回裏 森本四球で出塁後、犠打。この後、得点ならず
 3回裏 森本3塁打の後、レフト犠牲フライ(結果はヒット)
     得点に結びつく

 この時の森本は全て先頭打者ですが、とにかく先頭の森本がヒットで出ると田中賢が送りバントで進塁させ、それが全部得点に結びついています。

 これでは、中日は勝てません。敵ながら、あっぱれ! です。

 自分を殺してfor the teamに徹した田中賢。実はあることがきっかけでシーズン半ばから彼を応援していましたが、私は今回のファイターズ優勝の陰のヒーローは彼だと思っています。

 Good Job Kensuke! アジア・シリーズでの活躍も大いに期待していまよ。

泣くな! よくやったじゃないか、胸を張れ!

 長男が昨日から修学旅行に出かけているのですが、もし出発が1日ずれて今日だったら間違いなくこの巻き添えを喰っていたでしょう。いつもながら、悪運の強いヤツです。こんにちは、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

 さて、東都大学野球秋季リーグ戦は本日から最終週に入りました。私がここまで応援してきた
國學院大學は、駒澤大学延長の末敗れ、残念ながら優勝を逃しました。エース相原が、10回2アウトから決勝ホームランを浴び、その裏の最後の攻撃も振るいませんでした。選手は泣き崩れていたようですが、竹田監督は「最下位にならなかっただけでも御の字。選手はここまでよくやった」と選手の健闘を讃えていたそうです。

 確かに、優勝できるチャンスを逃したのは大きいと思います。でも、今シーズンの國學院大學チームは、観戦する東都ファンにいろいろなものを見せてくれました。特に、「学生野球とは本来、こういうもの」といったお手本のような姿勢には感銘を受けましたし、今後のRioの指導にも大いに参考にさせていただきたいと思っています。

 選手関係者は優勝を逃し涙に暮れていることでしょう。でも、胸を張っていいと思います。そして、私たち國學院大學ファンは皆きっと、「よくやったぞ」と拍手を贈りたいと思っているはずです。

 主将の嶋君、今シーズンは万全の体調ではなかったようですが、ここまでよくチームを引っ張りまとめてきました。その功績の報いとして、君は来るドラフト会議できっと素晴らしい評価を得ることでしょう。その日を楽しみにしています。

 なお、その後に行われた青山学院大学亜細亜大学の1回戦ですが、こちらも延長の末、亜細亜大学が劇的なサヨナラ勝ちを収めました。(簡単なレポートはこちらで。)

 この結果、両校のうち明日の試合で勝った方が今シーズンの優勝ということになります。果たして、最後に笑うのはどちらでしょうか?

どんな時でもフェアであれ! 愛情のない手出しは暴力そのもの!

 出社してたまたまスイッチを入れたテレビに映ったバラエティ番組に出ていたミュージシャン(?)のことを、司会者が途中で「小柳トムさん」と呼んだ時、「やはりコイツはブラザーなんかではなく、お巡りさんネタのコメディアン、小柳トムだよなぁ」と思ってしまいました。こんにちは、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

 さて、今日はあまり楽しくない野球の話題を2つほど。
 
 一昨日行われた九州大学野球選手権決勝トーナメント進出決定戦で、九州共立大が4対1で日本文理大に勝利したものの、九州共立大に規則違反が発覚したため、全九州大学野球協会はこの試合を没収試合にし、規定により日本文理大が28日からの決勝トーナメントに進出することになりました(詳しくはこちら)。

 違反行為の内容を見ると、2週間前に別の大学野球で起きた「うっかりミス」とは明らかに違いますね。もちろん、選手が知っていたかどうかは定かではありませんが、少なくとも、元プロの方は自分がそこにいていい立場かどうか、規約をチェックするべきだったと思います。私の知っている元プロの選手は、そういう立場になった時は自分の都合の良い方には絶対考えないで、「もし何かあって他の人に迷惑をかけたらマズイので」という姿勢でいます。元プロの選手って、これくらいでなくてはいけないのではないかと思うのは私だけでしょうか?
 
 話しは変わりますが、昨年の春のセンバツ準優勝校では監督による部員への暴力行為が起きていた可能性があるとか。学校側は否定しているようですが、新聞記事によると学校側は問題発覚後、部員らに口止めをして、県高校野球連盟へ報告もしていないそうです。私たちは事の真相をしる立場にはありませんが、もしこれが「事実」だとしたら、野球の実績だけ強ければそれでよいのか? という憤りを覚えます。また、大人が組織だって真相の揉み消しを行ったとすれば、学園職員全員で作成しているこのページには一体何の価値があるのでしょうか? 
 
 今日の当地は雨が降ったり止んだりで気温も低く、薄暗さがモチベーションを低下させるような感じですが、どちらのニュースもたいへん残念で、私の気持ちをさらにブルーなものにしてくれました。

お勉強(その6)

 晩酌しながらニュースを見ようとチャンネルを変えたら、ソフトバンクの孫社長が予想外割を発表していてビックリしてしまいました。こんにちは、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

 さて、以前のようにRioに平手を喰らわしてはいないものの、週が明けてからも会話のない野球親子ですので、当然のことながら読書が進みます。(^_^;;; ということで、読み終えた本のご紹介です。
 僕の野球塾—考える力こそ最強の武器  工藤公康

 工藤はこちらでも野球塾を掲載していますが、この本はそれをもっと具体化したもので、野球少年だけでなく、指導者や父兄にも大いに参考になる本です。

 彼は序章で「考える力こそ最強の武器」と唱っていて、

 教えてくれる優れたコーチがいるかどうか、所属しているチームが強いか弱いか、そういう「環境」は一人ひとり違います。しかし、たしかに環境は違うかもしれませんが、いい環境だから伸びる、そうではないから伸びない、そんなことはないと僕は思います。どんな環境にあっても、正しい知識を身につけて練習すれば、だれでも上達できるし、無理なトレーニングによるけがも防げるはず。

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 いい選手になりたいと思うのなら、僕の話をただ読んでそのまま受け身で実行するだけではダメ。「自分だったらどうするか」を常に考えながら読んで、自分なりに応用してみてほしいと思います。そうすれば、きっといままで気づかなかったことが見えてくるはずです。

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 最近の子どもを見ていると、どうもなんでも、「だれかに答えを教えてもらおう」そう思っていると感じることがよくあります。でも、それは一方通行で、なにも身につきません。最初はマネから始めていい。マネができなければ、なぜできないか考えるのです。「答え」は、きっとそう簡単に見つからないと思います。考えているうちに、イライラしたり、悩んだりもするでしょう。それでいい。そうやって自分で見つけた解決方法は、うまくなるためにはもちろん、さまざまなピンチの場面でも必ず活きるし、きっと人生にも役立つと僕は思います。

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 と書いており、私も思わず読みながら頷いてしまいました。

 そして、本題に入ると野球に対する考え方、心構えについて、

 なんとなく野球をやっている人は、なかなかうまくならない。反対に、野球のことを考える時間が長ければ長いほど、上達するまでの時間が短く、さらに高いレベルを目指すことができるようになります。

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 結局、自分で考えて自分で実戦をくり返すと、そこに「創意工夫」が生まれるのです。

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 小学生や中学生だったら、まずはごはんをしっかり食べて、練習をたくさんして、体を大きくすることを考えよう。

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 今の子どもたちはすごくやさしい。でも一方で、考える力が弱いかな、と感じることも多い。

 と語っており、こちらに関しても「そう、そう」と相槌を打ってしまいます。
そして、「股関節をもつと意識しよう」と提唱し、股関節の可動域が狭いとお尻は小さくなり、投げる際には重心が高く手投げになることが多いと、野球上達のためには股関節の可動域を広げられるようにトレーニングすることをアドバイスしています。

 そして技術編では、

 トライしてみて、まずは結果を出してみる。その結果が悪ければ、どこを直して、次になにをすべきか追求し、目標に向けて努力をつづけていく。振り返るのは、マイナス思考でではなく、ただ反省するためにだけ。反省したら、あとは前しか見ない。そういうことが大事だと、僕は思います。

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 絶えず、野球がうまくなるためにあれこれなにかしている。こういうことが大事なのだと思います。いかに毎日を過ごすのかということです。

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 ボールを投げる際は腕を振るのではなくて、トップの位置をしっかりつくって、その状態から体を回すだけだということです。

 と力説しながら、写真を使ってボールの投げ方やトレーニング・メニューを紹介しています。

 とにかく、この本はRioにも私にもとても参考になる本だと思いましたので、こちらを覗いていただいてる方にも何らかのヒントになると思います。


工藤 公康
僕の野球塾—考える力こそ最強の武器