大学病院。

 

採血を終え、耳鼻咽喉科の主治医診察を待っていた。

 

ソファに座り、スマホを見ていた。

 

 

「お前、もう二度とこんな所、

 来ねぇからな!

 

 

後ろのソファに座っているであろう男性の声。

 

 

こんな所?

 

こっちとら絶対に必要で、命に直接かかかわる大事な所だぞ。

 

 

振り返ると、若いカップルだった。

 

20代か30代の夫婦だろうか。

 

 

女性は、「交通費がどうとか」と言い返していた。

 

 

嫌々付き添っているのだろうか?

 

待ち時間の長い病院に、初めて付き添ってきたのだろうか?

 

奥さんであろう女性の病気は、命にかかわらない病気だろうか?

 

その後しばらくして、共に診断室に入る男性の表情は、ビビっているような表情だった。

 

 

聞こえてきた言葉だけでは、何も分からない。

 

 

でも、できれば「こんな所来ねえ」って周りに聞こえないように言ってもらいたいなぁ。

 

 

結構強いパワーワード、びっくりした。

 

 

この日、抗がん剤は無事に打つことが出来ました。

 

顔面けいれんは、様子になりました。

 

主治医は、脳の辺り画像を確認してくれました。

 

抗がん剤投与中に、けいれんが始まってしまいましたが。

 

 

この前で来ていた桔梗の蕾は、無事に咲きました。

2個目も咲いています。