上位の先生、つまり今まで診てもらっていたのは研修医だったよう。
深夜に、受け入れて貰えているだけで有難い。
上位先生が来るまでに、コロナの検査も行われた。
さんざん、鼻にカメラを入れられていても、コロナ検査で鼻に入れられるのは嫌な気持ち。
コロナ検査とカメラでは、太さがカメラの方が大きく、痛さもカメラだった。
「30分で検査結果が出ます。」と言われて待っているが、
30分しても、40分しても結果は出なかった。
オカシイと感じた先生が、電話。
説明があった。
「検査するのを忘れていたらしく、今から検査するそうです。」
計一時間ぐらい待って、結果が出た。
「陰性です。」
深夜3時ぐらいに、「うぇ!!」と今まで一番大きな血の塊を吐いた。
大きさは、こんにゃくゼリーぐらいあった。
それを見た先生は、
「これで楽になりますよ。」と。
実際、そのあとはえずく事はなくなり、楽になった。
コロナ検査を持つ間も、えずいていた間も、カメラを入れられている間も、喉からの出血の言葉に絶望していた。
処置台の上で、過ごしていた時間はとても長く感じた。
4時過ぎ、遂に上位先生がやって来た。
女性の先生。
「大変でしたね。」と労いながら、肩をポンポン叩いてくれた。
研修医とパソコンに写った出血箇所を見ながら話す先生。
先ほど、研修医先生に喉からの出血かもと見せられた、
喉に大きな血の塊が縦に張り付いている画像を見ていた。
このカメラで撮った写真を見せられた時は、自分も喉からの出血かもと思ったやつだ。
話終えると、水の入ったコップを持ってきた。
「うがいしてください、ここに出していいので。」
自分が、手に持っているステンレス製の箱を指して言った。
何度か、うがいして、水を吐き出す。
先生は、「今度は、水をごっくんと飲んでください。」
少し、飲むと、先生は、
「もっと多めに、ごっくんと飲めますか?」
自分なりに、何度か、ごっくんと飲む。
先生が、カメラを鼻から、口から入れる。
画像を確認した先生は、
「喉からの出血ではありませんね。」
「先ほどの喉の血の塊も、水を飲んだら流れました。」
「その箇所からの出血はありませんでしたよ。」
先生に、頭を下げ、大きな声で、伝えた
「良かった。」
「有難うございます。」
「安心しました。」
本当に、こんなに良かったと思う事は無かった、
心から、良かったという言葉が出ていた。
絶望から這い出てきた感覚だった。
その後、研修医と先生で出血箇所を探す。
恐らく、鼻の右側だろうと。
最初に出血したのが、左で、ずっと左側を押さえていて、
それが溢れて、右側から出たのが、体験した事だった。
実際と違う説明だと感じたが、喉からの出血じゃなければ何でも良いという心境なので、「はい。そうですか。」と。
鼻血についても、話があった。
鼻血は、乾燥が良くない。
鼻血の対策として、ワセリンを鼻の奥に塗るなどがあるが、
ワセリンを塗る為に、綿棒を入れると出血する可能性もある。
鼻血は、恐らく抗がん剤の副作用なのでしょうがないが自分の気持ちだった。
先生は、帰っていった。
研修医だろう先生は、
「念のために、入院してもいいですし、帰ってもいいですよ。」
「入院するなら、先ほどは抗原検査だったので、PCR検査を受けてもらう必要があります。」
入院するか、帰るかを悩んだ。
続きます。
去年は、ブログを読んでいただきありがとうございました。
「いいね。」が押しずらい記事なのに、押してくださる方々ありがとうございます。
「いいね。」を押すことは無くとも、読んで下さる方々もありがとうございます。
去年は、約24回の抗がん剤投与、2回の入院でした。
2022年っていうのが、本当に未来を生きている感覚です。