胸やけも含めて、具合が悪い時間は、次第に増えていった。
具合が悪くない時間帯は、天国のよう。
痛み止め等をずっと服用しているので、自然な具合の悪くない状態では無いが。
そんな事関係なく、具合が悪くないだけで、こんなにも幸せな事は無いと思えた。
兎に角、具合が悪くない時間が増えるように願うようになった。
どの様なきっかけで、具合が悪くなるスイッチとなるかの判断は、難しい。
前の記事の室温の変化は分かりやすい。
朝昼晩としきりに別れてい入っている薬ボックス。
その仕分けは、訪問看護師さんが行ってくれていた。
ある時、そのボックスの中がなくなりそうなのに、気が付いた。
自分で、仕分けの作業をしようとして、体を前に傾けた。
すると、ぐわぁんと具合が悪くなった。
車酔いの世界最小版のような具合の悪さ。
前かがみに体が耐えられなくなった事に恐怖もした。
薬の仕分けは、辞めて、時間が過ぎるのを待った。
体が回復するのを待った。
暫くして回復したが、
余命宣告の重みをひしひしと感じた出来事だった。
体は、自分が体験した事の無い所に来ていた。