訪問看護、最初に担当してくれたのは、9歳年上の女性看護師さん。

 

 

在宅医療において、

知らない人が家にやって来る事に、若干の嫌悪感がある方は一定数いると思う。

 

自分もそうでした。

 

 

老人の方が、家に人が入るのが嫌で、介護保険サービスを利用したがらない事がよくあるとも聞きます。

 

 

訪問診療は、わりかし少しの時間の滞在ですが、

訪問看護とヘルパーは、自分の場合は、ともに1時間滞在する事に。

 

 

始め、心を開いていない自分に、

地元が同じなど、色々な会話や、看護でいつのまにか、自分の心は開いていた。

 

 

通常の病院の看護師と一番の違いは、時間をかけて患者と向き合ってくれる事だった。

 

病院では、一人で複数の患者を担当、訪看では一定の時間、目の前の患者一人と向き合う事に。

 

 

通常の病院では、なかなか難しい事である、

些細な事や、病気の不安などの話を聞いてくれるし、アドバイスも。

 

身内じゃないのにと思うほど、親身になってもらえた。

 

 

体がずっときつく、短ければ半年と言われていた余命。

死が近づき、死への恐怖は増していた。

 

 

そんな時、看護師さんに聞いた。

 

「死ぬ時は、辛いですよね?」

 

 

看護師さんは、

 

「死ぬ時は、意外と辛そうじゃないよ。」

「安らかに亡くなる方が多いと思いますよ。」

 

 

それが、嘘でも本当でも、死への不安が安らいだ。

 

 

前に書きましたが、

「必要な物があれば、プライベートで一緒に買ってくるから言ってね。」

とも。

 

訪看の業務を超えているだろうとも思いましたし、実際には頼まなかったが、

そこまで親身になって貰えた。

 

 

最後の看護師さんが、最高の看護師さんに担当して貰えて、神様に感謝した。

 

 

いつのまにか、訪看の日が待ち遠しくなっていった。