入院して2日目の日曜日

(7月25日)。

 

この日のお昼ぐらいには、

腹痛も無くなった。

 

 

体も、少しずつ動かせるように。

 

 

トイレにも、一人で行けたので、看護師さんにも一人で大丈夫ですと伝えた。

 

 

今日担当の初めましての看護師さんは、

「危なかったら、遠慮なく呼んでください。」。

 

 

この日も絶食。

 

 

両親にも、体調が戻った事と最短で火曜日に退院する事を電話した。

 

この日、

持ってきた定期薬が使えず病院が新たに出している事を知った。

 

看護師さんが薬を胃ろうから注入して貰っているので、

直ぐには気がつかなかった。

 

看護師さんに、言われた。

「持ってきてくれた薬は、使用禁止です。」

 

 

使えない理由は、

複数の薬が粉状で混ざって一袋になっていて、

その中にマグミットが入っているので、

腸炎、絶食中に下剤は飲めない為だ。

 

 

薬局に電話した。

腸炎で入院している事。

マグミットが今は飲めない事。

次からマグミットを別の袋にしてもらえるか相談。

 

薬局の人は、

「退院日が決まったら電話して下さい。」

「今出している分を、マグミットを別袋にしたもので差し替えます。」

 

ありがたい対応してもらえた。

 

 

深夜、ずーーーーと点滴している事もあり、

ちょくちょくトイレに。

睡眠は、あまり取れなかった。

 

 

入院して3日目の月曜日

(7月26日)。

 

 

朝一、看護師さんに、

「今日は体重を測る日です。はかりに行けますか?」

 

「行けます。」と答えて、詰所にある体重計に乗る。

体重を測る日に懐かしさを感じていた。

 

詰所で体重を測っていると、

「○○さん!!」と大きい声で名前を呼ばれた。

 

3年ぶりの看護師さんが笑顔で名前を呼んでくれていた。

覚えていてくれて嬉しい。

死んでいない事に喜んでもらっているように感じた。

 

部屋に戻ると、

先生がやって来た。

 

先生に回復した事、退院したい事を伝えた。

 

 

先生は、

「退院がどうかは、受診してから、昨日炎症があがってる。」

 

そして去り際に 「結果がどうかなぁ」と言って去っていった。

 

不安になった、炎症の数値が上がっているのか?

入院延びるのか・・・と只々不安になった。

 

 

午前中に、皮膚科に呼ばれる。

 

爪周囲炎で、見てほしかった皮膚科。

予約していた日より、数週間早く受診できる。

 

いつもの皮膚科の先生ではなく、

初めましての先生。

 

診察室では無く、皮膚処置室。

 

 

皮膚処置室で、指先、首、亀頭、肛門周辺をそれぞれ綿棒の様な物で、

患部をこすり取って、菌があるかどうかチェック。

 

結果、全ての場所で、真菌が出た。

皮膚真菌感染症だと。

 

 

真菌とは、俗に言う「カビ」の総称である。

真菌で有名なのは、カンジタ。

 

下記の薬が処方された。

 

 指には、ダラシンTゲル1%。

 

 その他の場所には、ケトコナゾール。

 

 ぐちゅぐちゅした患部には、

 ケトコナゾールの上から

 サトウザルベ。

 

湿気が多い時期、免疫力が下がっていると真菌が発生してしますと説明を受けた。

 

皮膚科にかかれた事自体が有難かった。やっぱり餅は餅屋だ。

 

 

大部屋に戻っている途中で、看護師さんに、

「消化管内科に呼ばれました。」

 

大部屋に戻る事なく、消化器内科に。

 

結果次第で、明日退院が決まる。午前中に呼ばれて安堵。

 

 

消化器内科の先生は、

 

「救急搬送された土曜日に、自分は居ました。」

 

「レントゲン、CT検査結果を見ましたが、軽い腸炎だろうと判断し、週明けの診察でもいいと判断していました。」

 

「画像を見る限り、腸に腫れがないので、大腸内視鏡しなくてもいいかも。」

 

「でも、抗がん剤を使用しているので、検査して副作用かどうか見ましょう。」

 

「絶食していますので、すぐに大腸内視鏡検査をしましょう。」

 

「ただし、下剤などの処置を取りませんので、簡易的な検査になります。

 癌があるかどうかはわかりません。」

 

「検査自体は、別の先生がします。」

 

 

診察が終わり、そのまま検査室へ。

 

 

眠くなる薬の使用を希望。

 

専用のパンツに履き替えて、検査台に横に。

 

いつのまにか、意識を失って、

 

気が付けば、入院している大部屋のベットの上。

 

意識がないので、あっという間に終わったよう。

というよりも、検査を受けたかどうかも良く分からないぐらいだった。

 

 

暫くして、先生がやって来て、

 

「明らかな痔はありませんでした。」

「大腸内視鏡検査で、生検を三か所おこないました。」

「ポリープもありました。」

 

「生検の結果は、次回の外来でになります。」

 

 

「生検」の言葉に自分は弱く。

「生検」で良かった試しが無い。

 

今回は、抗がん剤の副作用かを調べる為の「生検」。

 

 

それが分かっていても、体がぎゅっと固まる言葉だった。

 

 

長くなってきたのでここまでで。

次回で、入院編終わります。