大きい病院の中にある緩和ケア病棟へ。

 

 

緩和ケア病棟へ入る為の申込み。

 

 

主治医の書類を持って、

面談に行った。

 

 

 

その緩和ケア病棟がある場所は、車で高速に乗って一時間ぐらい。

 

 

父親の運転する車で移動する。

 

 

移動中は、後部座席で横になっている。

 

 

途中から、車の揺れが辛くてえーん辛くてえーん

 

 

体調が決して良くない時の移動は、本当に辛く、サービスエリアで休憩をしたかったが、

 

 

休憩しても、また移動すれば辛くなるので、我慢した。

 

 

「早く着いてくれ、早く着いてくれ」と願いながら。

 

 

着いてからは、車椅子で移動。

 

 

そして、緩和ケア病棟の医者と面談に。

 

 

面談の内容は、「癌末期までの経緯」について。

 

 

癌発覚、治療、再発、治療、再々発と、詳しく経緯を伝える。

 

 

そして、医者からは、緩和ケア病棟に受け付けますと。

 

 

但し、病床と入院待ちの順番がありますので、直ぐに入院する事が出来る訳ではありませんとの事。

 

 

面談が終わり、帰路に。

 

 

ひとつだけ、わがままを言った。

 

 

親戚に預けている犬を一目見たいと。

 

 

帰路への時間に+15分ぐらい追加されるが、

愛犬に会えるのは、最後になるかもしれないと考えた。

 

 

 

そして、愛犬には、家に入る事なく、窓から頭を撫でただけで帰路に。

 

 

俺を覚えているのか、人が大好きなのもあって、

愛犬は喜んでいた。

 

 

 

家に戻って、直ぐに横になった。

 

 

 

この緩和ケア病棟への面談で、ずっと感じたのは、親不幸しまくっているなという事。

 

 

両親に送り迎えしてもらって行くのが、自分が入る為の緩和ケア病棟。

 

 

その緩和ケア病棟に、入る資格があるのかの話も、親不孝。

 

 

そして、自分が緩和ケア病棟に入る為に、医者に話をしているのも、

残酷で、涙が出そうなぐらいだった。

 

 

こんな残酷な付き添いがあるのか?

 

 

緩和ケア病棟の面談は、心底、

心をえぐられた。

 

 

 

もう一件、緩和ケア病院の面談予約が月末にある。

 

 

こちらは、緩和ケア病棟ではなくて、緩和ケア病院。

 

 

その差は、よくわかっていなかったが、

移動距離が物凄く短い。

 

 

 

今よりも、もっと体調が悪くなって入る緩和ケア。

 

移動距離という面が、判断基準の大きな一つとなった。

 

 

そして、死が近いというのを、より現実として突き付けられた面談となった。