5月に余命宣告された。

 

 

退院し、在宅医療、通院してのオプジーボ治療となった6月。

 

 

余命宣告で示された期間は、半年から1年。

 

 

予想される残りの命の期間。

 

 

 

この頃、考えていたのは、今の季節が最後の季節だと。

 

 

余命宣告の半年から1年は、どうしても短い方の半年で考えてしまう。

 

 

既に、一か月経ち、残り五か月。

 

 

もう今の梅雨の時期を味わう事はないんだ・・・

 

 

一番好きな新緑の季節である、五月を迎える事が出来ないんだと。

 

 

 

そして、この頃、サッカーのワールドカップが開催されていた時期だった。

 

 

試合を見るたびに、もうこれが最後のワールドカップなんだと考えながら見てしまう。

 

 

そうなると楽しい気持ちは、どこにも無くなっていった。

 

 

実際、日本の試合以外は、記憶に全く残っていない。

 

 

後、何か月。

 

 

後、何日。

 

 

毎朝、目が覚めた時に考えてしまう。

 

 

そんな日々だった。