自宅に帰り、座っていたら寝ていた。
座っていたのは、リクライニングチェア。
自宅では、すのこベットで寝ていた。
すのこベットは、数センチの高さで、
ほぼ布団で寝るのと同じ。
すのこベットで寝ると、立ち上がれない・・・
寝るつもりは無かったが、
リクライニングチェアで寝ていたのはラッキーだった。
寝ていたら、福祉用具レンタル会社の方々がやって来た。
リクライニングチェアだったので、立ち上がって迎え入れる事が出来た。
恐ろしい状況・・・
ほぼ寝たきりの人間が、
ギリギリの状態での試験外泊。
それでも何とか試験外泊をやり遂げたかった。
やっぱり、最後に一人暮らしをしたかった思いが強かった。
福祉用具レンタル会社の方々は、入院している大学病院に一度来ている。
どのマットが良いか?などの希望を確認する為に。
マットは、病院で使っているのと同じのを希望して、叶えてもらえた。
なので、今日会うのは、2回目となる。
介護ベット、マット、点滴スタンドを希望の場所に設置して貰った。
とりあえず、今日の胃ろうでの栄養注入と、寝る事は可能となった。
地べたに座ったら、立ち上がれないので、ベットはマストだ。
ブログを書いていても、本当に恐ろしいぐらいの試験外泊だ。
その後、その日の夜の栄養注入。
あくる日の朝と昼の注入は無事に終わった。
もう一度、バスに揺られて耐えられる気がしなかったので、
大学病院には、タクシーで戻った。
エンシュアリキッドを点滴から胃ろうに入れている時間が長くて、
ずっとリクライニングチェアに座っているだけの試験外泊となった。
寝る時間と起きる時間が自由だったのは、半年ぶり。
それだけでも、物凄く自由を感じた。
ベットの上で、オムツに排尿していた時に比べると物凄い自由。
退院まで、後二日だ。
今振り返ると、こんなにも厳しい状況でも、
訪看看護も、介護保険サービスも、往診も要らないと本気で思っていた。
自分の現状が全く見えていなかった。
余命宣告されていたというのに・・・