ソーシャルワーカーから退院後の話の続きです。
退院後の在宅医療で、
訪問診療、訪問看護、介護ヘルパーを利用しなければならないと。
直ぐに、介護認定調査を入院中に受ける事が決まった。
話は、それだけでは終わらなかった。
もっと残酷な、現実的な話が行われた。
ソーシャルワーカーは、
複数のパンフレットを提示する。
それは、「緩和ケア病院」のパンフレット。
末期がん患者の最終地点といえる「緩和ケア病院」。
それが目の間に提示された。
余命宣告されている現実からは、
逃げる事は出来ない。
ソーシャルワーカーは、「緩和ケア病院を決めましょう」と。
「ぼちぼち決めます。」と答えた。
余命半年から1年。
宣告されて時間は経ち、余命は5ヶ月から11か月になっていた。
後、2,3か月したら探せは良いかと伝えた。
どこまで行っても、自分は甘かった・・・
ソーシャルワーカーは、
「それでは遅すぎます。」と。
自分に行きたい緩和ケア病院、緩和ケア病棟がある病院を決めて、
診察に行き、受け入れの手続きを早く行う必要があると。
パンフレットを手に取り、開く。
どこが良いなんて、全く頭が働かない。
ソーシャルワーカーは、
「ネットで調べて、行きたい緩和ケア病院が見つかれば、そこにも当たりますので
また直ぐに来ますので」と。
余命、5ヶ月から11か月。
余命は、あくまで医者の予想。
もっと短いかも知れないし、
判断や決断を自分で下せる時間は、限られてる。
死が、もうそこまで、来ていた。