再々発告知。
一日明けても、絶望の真っただ中。
考えるのは、「死ぬんだ」という事のみ。
朝のバイタルチェックで、看護師さん3人で来る。
明るく対応されているが、心が受け付けてくれない。
「余命宣告されたのを知っているのかなぁ?」
と疑問がわくが、聞く事は出来ない。
この日も、お昼には嚥下リハビリの為に、理学療法士の方が来てくれた。
当然のように、リハビリに前向きな気持ちにはなれなかった。
リハビリ終わりに、伝えた。
「再々発した事」、「余命宣告された事」
理学療法士の方は、年配の女性。
優しくて、褒めて伸ばしてくれる方。
理学療法士の方は、涙を流した。
涙がとめどなく流れて、
「すみません」といって出て行った。
大学病院の中で、家族以外で泣いてくれる人が居る事に驚いた。
とっても、優しい人なのだろう。
次の日から、
理学療法士が、この部屋にやって来る事は無かった。
嚥下リハビリは、本人に中止を伝えられる事はなく終わった・・・・