4月のある日。
処置室にて、喉の検査が行われた。
スコープで、口内や、
鼻から入れて喉を見たりされた。
1月10日の手術以降、
喉の検査は少なかった。
本来なら退院しているはずが、
三か月たっても退院していないぐらい術後が悪く、
それどころじゃなかったのもある。
先生が、見終えると、
別の先生を呼んできて、その先生もスコープで確認された。
通常じゃないのは、雰囲気でビンビン伝わって来た。
先生から、
「口の奥の天井に、ぶつぶつが沢山出来ている。」
「生検しましょうか?」
「はい」と回答したが、
まさか再発した癌に対する手術をして、
その入院中に生検するなんて、夢にも思っていなかった。
その時から、憂鬱な時間が始まった。
再再発の疑惑は、恐ろしいほどのスピードでやって来た。