三か月という長期にわたって行われた顎関固定。
顎関固定は、上下の歯を固定して口が一切空かないようにする事。
先日、顎関固定は完全に解除された。
顎関固定は、4,5日後でも、口が開きずらくなるらしい。
顎の筋肉が固まってしまうのが理由。
そんな事はつゆ知らず。
兎に角、拷問のような顎関固定が終わるのを指折り数えていた。
固定解除された後、自分で口を開けてみる。
自分の感覚としては、良く空いているのではと思って、
指を入れてみると、指一本が入らない。
自分で限界まで口を開いても、同様だった。
筋肉は、三か月でこんなにも固まるんだと、人生で初めて知った。
その開かない口に対して、リハビリが始まった。
開口訓練というらしい。
その訓練は、歯科の先生が部屋に来てくれて行われる。
訓練は、いたってシンプル。
万能開口器を使って、口を強制的に開ける。
万能開口器は、一メモリずつ口を開く事が出来る。
口を万力で開ける様な感じ。
まず、この万能開口器を口に入れる事が入らない。
先生が四苦八苦して、何とか入れられた。
奥歯に機械をセットして、一メモリ開ける。
ベットの上で、
手足をバタバタと暴れるぐらい痛い。
顎の骨が割れるんじゃないというぐらい痛い。
暴れていても、当然止めてはもらえない。
数分間は、この状態がキープ。
先生は、
「本当は、徐々に広げるよりも、
一気に空けた方がいいんですよ。あまりに痛そうなので止めましたが」
「固定している期間が長いとこうなってしまいます。」
「最初のリハビリが大事です。」
「時間が経てば、経つほど、リハビリが困難になり、一生開かなくなります。」
そして、万能開口器が支給された。
先生は、「自分でも、毎日リハビリを行ってください。」
「5分はキープして下さい。」
「私は、空いている時間に来さしてもらいます。」
万能開口器を使った、
リハビリは、余りの痛さに、恐怖となった。
指一本やらないし、時間との勝負と脅されていた事もあり、
やらないわけにはいかないが・・・・