2018年4月から主治医が変わった。
癌の治療が始まった2016年10月からお世話になった主治医。
化学放射線治療、手術という標準治療の全てを受けた。
再発し、2018年1月にはまたしても、手術を受けた。
そして、3週間で退院するはずが、既に三か月近く入院中だ。
最初から見てもらえていた主治医の変更は、正直嫌だった。
今なら、大学病院の先生は変わるものだと理解している。
2021年現在、三人目の主治医になっている。
先生が変わる事の良さも知った。
同じ症状でも、先生によって対応が異なるし、
色々な先生に診てもらった方が良い場合もある。
勿論、相性が合わない場合もあるが・・・
当時は、入院中の変更は嫌だった。
新しく主治医となった先生が病室まで挨拶に来てもらったのが
この日(2018年4月3日)だった。
2016年(癌治療開始)、2017年(治療終わるが再発)、2018年(再発の治療)
と見てもらった、主治医に言われて強烈に覚えている事があります。
正確な時期は覚えていないが、
受診時ではなくて、主治医と雑談時に言われたのが、
「首に転移した癌を手術したら、浸潤していた。質の悪い癌だった。」
「中咽頭がん、ヒトパピローマウイルス陽性の患者としては、
今までも含めて、大学病院で一番経過が悪い。」
衝撃的な内容だった。
「首に転移した癌を手術」とういのは、2017年4月に
化学放射線治療で消えなかった転移癌をリンパ節郭清した時の話だ・
術後にはそんな話は聞いていなかった、もしくは聞いたが忘れたのかもだが。
「大学病院で一番経過が悪い。」は、思い当たる節がありまくった。
中咽頭がん、ヒトパピローマウイルス陽性が分かった時に主治医が、
陽性なら治療効果は高く、予後もいいと言っていた。
だが、化学放射線治療では、転移癌が消えずに手術。
そして、半年での再発。
再発の手術を受けたが、入院は三か月近くも続いている。
「大学病院で一番が悪い。」を聞いた時には、
はっきりと死を意識した。
大学病院で一番悪くて、生きていられるのかと・・・
でも、「大学病院で一番が悪い。」をどうこう考える事は無かった。
それ以上に、目の前の治療で精一杯だったから。
言われた言葉は強烈で残っているが、何時頃だったかは全く覚えていないぐらい。
恐らく、言われたのは、2017年の再発前、短かった経過観察中だったと思う。
今も、「大学病院で一番が悪い。」の言葉を忘れる事はない。
癌患者にとって、それほどのパワーワードはないからね。