植皮手術の次の日、目が覚めた。

 

すると、昨日は、術後直後は、あんなにも痛かったのだが、

全くあの時の痛みは無かった。

 

まるで、手術を受けてないような感じだった。

 

 

植皮手術は、

遊離植皮(切り取る側の皮膚)が分層植皮の場合は、

手術後一日経てば、楽なのかも知れない。

あくまで自分の場合だが。

 

 

植皮手術の術後の事を分かっていたかのように、

この日は、嚥下のリハビリがスタートした。

 

 

言語聴覚士の方が、14時に部屋に来てくれた。

60近いだろう、女性の方。

 

嚥下リハビリは、これから毎日行われるとの説明。

 

 

リハビリは、ゼリーを食べる事。

 

スプーンで、ほんの僅かの量のゼリーを取って口内に。

1月9日以来だった、口内に何かを入れる事は。

 

 

結論から言うと、食べられなかった。

 

 

何度も、何度も、飲み込もうとするが、喉を通らない。

 

顔を上に向けて、飲み込んでも入らない。

 

数ミリのゼリーのゼリーが喉を通ろうとしない。

 

ごっくんと嚥下しているつもりなのだが、全く入っていかなかった。

 

 

落ち込んだのは言うまでも無い。

 

 

でも、リハビリは、スタートしたばかりだ諦める気持ちは無かった。