この日は、嚥下造影検査。

嚥下(飲み込み)の検査を受ける。

 

嚥下造影検査とは(ネットより)

  バリウムなどの造影剤を含んだ食事をX線透視下で食べてもらい、

  透視像をビデオやDVDに記録し、

  嚥下運動や適切な食形態を評価・診断する検査です。

 

 

車椅子で、X線造影室へ。

 

調べるのは、咽頭の再建手術後に、飲み込めるのか?

 

そして、顎の骨を観音開きに割っているので、

口内から、顎の外に漏れないか?

 

 

検査には、自信があった。

理由は、唾が飲み込めていると感じていたから。

 

 

X線造影室には、4,5人いた。

 

嚥下造影検査は、立ちっぱなしで行われる。

 

右手には、飲み込む物が入った紙コップを持っている。

左手には、バーがあり、それを掴む事が出来た。

 

 

検査は、紙コップに入っている液体を、

口に含んで一定時間まってみたり、それを飲んでみたり。

 

それを何度も繰り返す。

 

 

何度も繰り返すと、顎から液体が漏れていないような事を言っていたり、

飲み込めていますよとも言われた。

 

 

通常なら、嬉しさがこみ上げるはずだった。

 

その時は、立っている事が辛くて、辛くてえーん

 

今にも、座り込みそうだった。

 

検査時間は、何分だったのだろう?

 

5分、長くても10分ぐらいか?

 

兎に角、立っている事で精一杯だった。

もう立っている事は無理です、といつ言おうかと思っていた。

 

終わって、直ぐに車椅子に座らせてもらった。

 

 

嚥下造影検査は、長期寝たきりの生活の現実を感じさせられた。

 

 

そして、この検査で、嚥下出来たはずだったが、

来週の嚥下リハビリでは、絶望する事をこの時はまだ知らなかった。