1月10日の手術で、気管切開を行った。
気管切開は喉から気道までを切開し、呼吸をしやすくすること。
自分の場合は、
咽頭を取り、太ももの筋肉を使って、咽頭として再建した。
再建した咽頭が腫れあがり、口や鼻から呼吸する事が困難な為だ。
気管切開カニューレ
呼吸困難を救う目的で気管とその上部の皮膚を切開して
気管にカニューレを挿入することをいいます。
そのカニューレをつけると、カニューレで呼吸するので、
口や鼻に空気が通らなくなります。
なので、話す事が出来なくなります。
そして、この日、
カニューレをスピーチカニューレに交換しました。
スピーチカニューレにすると、喋る事が出来ます。
スピーチカニューレは、空気を吸うときは、喉のカニューレからです。
空気を吐くときは、口や鼻を通ります。
処置室で交換し、先生に声を出すように言われました。
声を出してみると、小さな声ですが、声が出ました。
かすれる様な、小さな声。
声は、別人の声。
それでも、二ヶ月ぶりに声を出すは嬉しかったのですが、
二ヶ月ぶりというのは、声を発している自分に違和感を感じるくらいの期間。
筆談じゃなくて、コミュニケーションが取れるが素晴らしい。
瞬時に、イエスノーが伝えられる。
自分で喋っている事が、どうやら活舌がかなり悪いようした。
余り、相手に通じていないようでした。
その理由は、
咽頭も再建しているし、舌の一部も切り取っているから。
夜寝る時には、スピーチカニューレのスピーチバルブという部品を取って寝ます。
スピーチバルブを取ると、今まで通り、カニューレのみでの呼吸になりました。
喋る事も出来なくなります。
この日、不完全ではあるが、言葉を取り戻した。