往診先の病院から電話があり、現状を答えた。

 

「寒気が酷い、熱は36,9度です。」

「とん服で、コートリルを飲んでいいですか?」

 

この「コートリル」が電話で伝わらない。

理由は、咽頭摘出しているから。

再建手術はしているが、嚥下と喋りに障害が・・・・

 

 

「かきくけこのコです。」などと色々言って、向こうの資料と照らし合わせて

やっと伝わった。

 

 

先生とも電話で話し、コートリルと通常のお昼の薬も入れて良いとなった。

 

 

そして、1時頃に往診に来てもらえる事になった。

 

 

玄関のカギを開けておいた。その行為も精神力のみで動いた。

 

 

薬を入れたが、

胃ろうからの注入グッズを洗浄、消毒液につけるなどはできず。

いつもは、洗浄して、消毒の容器に漬けます。

 

ベットに入るのがやっとだった。

 

 

1時過ぎに、往診の先生と看護師、ソーシャルワーカーさんが来てくれた。

 

 

ベットから起きる事も、目もほとんど開けられない・・・

 

 

誰か人に来てもらえると安心する。

往診に来てもらえている事に感謝。

 

 

看護師さんが熱を測ると、「38,2度です。」

 

 

抗生剤を入れる必要がありますと先生。

 

 

初めて、自宅で点滴を受ける事になったが、点滴台が無い。

 

 

ソーシャルワーカーさんと看護師さんで知恵を出し合って

壁に貼るフックをベット近くにはり、テープで固定し、点滴をぶら下げる事が可能に。

 

 

手の甲に注射されたが、余り痛まずに済んだ。

 

 

先生達は一旦外出し、点滴が入れ終わる20分後に戻って来てくれた。

 

 

点滴を外して、

「6時間後も熱が下がらなかったら、カロナールを飲んでください。」

「何かあったら電話下さい。」

「水分を取ってください。」

「帰りますけども、何かやって欲しい事はありますか?」と聞かれた。

 

 

頭が回らないが、頭が痛いのを何とかしたくて

「アイスノン下さい。」とだけ言えた。

 

 

看護師さんが冷蔵庫からアイスノンを用意してくれた後に、先生達は帰って行った。

 

 

頭を冷やせて、点滴が打ち終わり、悪寒が治まったよう。

 

 

熱があり関節は痛むが、

寒くて堪らない、頭が割れるように痛いという状態が過ぎてくれた。

 

熱は、

 15時 38,6℃

 16時 37,9℃

 18時 38,2℃

 

カロナールを飲みたいので、19時が待ち遠しいが、半分ぐらいは寝ていた。

 

途中で、ベットから出て、胃ろうから水分を注入した。

 

洗ったり、新品を用意する気力が無かったので、

先ほどのほったらかしていた胃ろう注入セットを洗わずに使用した。

 

 

先生は口からの水分摂取と言っていたと思うが、

口からでは、コップ一杯を飲むのに、三日かかってしまうので、役に立たないのだ。

 

 

19時も、38度超えだったので、カロナールと夜の薬と栄養も注入。

 

 

20時過ぎには、36,8度に。

 

 

体はフラフラだが、良かったと安心した。

 

 

何故、急に熱が出たのだろうと考えた。

前日に車の一年点検があったので、ディーラーに1時間滞在した。

 

その時に、ウィルスを貰ったのか、腫瘍熱か?

 

腫瘍熱は過去に何度となく経験があるが、ここまで激しい悪寒はなかった。

 

 

明けて、10日。

 

関節の痛みはあるが、熱は無くて安心した。

 

 

次回で終わります。