癌になってから、何度となく入院してきた。
ここまで、一年半で、五回。
入院内容は、抗がん剤治療、放射線治療、手術など。
今回の15時間にも及ぶ手術、そして術後感染症。
その時期は、死にたい、殺してほしいとかんがえていたが、
それ以外の時期は、ある考え方が出来て助かった。
入院が治療しているという事実。
癌に立ち向かっている。
治療している間は、勿論つらいが、再発の心配をしなくてすんだ。
今ある癌に対して治療しているので、変な話だが、
入院していない時期は、再発や、検査結果などに怯えていた。
入院中には、それが無かったのが救われた事でもあった。
今2020年に、戻って考えると、
その様に考えていたからこそ、入院中に、落ち込む出来事が起こってしまう。
でも、ニュートラルに何が起きるか分からないという心持ではいられなかった。
悲観的な事を考え続けるのは、精神的にも辛いし。
やはり、入院中や、通院での治療中は、
それに取り組む事のみを考える事でいいのではと思う。
そして、やっぱり、一分一秒でも、楽しい事を考えていたい。
死ぬまで、ずっと。