1月10日に手術。
1月19日に緊急手術。
緊急手術後、ICUの二日を経て、お馴染みの重症個室に。
重症個室には、ベットでの移動だっただろう。
その辺りは、全く記憶に無い。
緊急手術で、手術台で横になっていた記憶から、
次に意識を取り戻したのは、重症個室だった。
全身麻酔なので、当たり前だが、三日間の記憶は一切ない。
術後の状態は、術前と変わっていなかった。
いい意味では、手術のダメージがないと言えるのかもしれない。
実際には、死にそうな状況だったのが、そのまま死にそうな状況なだけだった。
夜も、一睡もできず、一秒一秒が長く、長く感じるのも変わっておらず。
高熱も、引き続き出ていた。
緊急手術の原因となった、洗浄処置(膿みだし処置)も、
引き続き、毎日行われた。
だが、少し光が差しだす。
緊急手術から、数日後。
術後感染症の菌血症で、
「どの細菌が問題を起こしているか突き止める事から始めます。
採血をして、菌を特定し、薬を投与します。
大学病院の専門チームで、調査します。」
と以前に言われていた件で、先生から、
「ひとつの菌が特定できました。」
と言われた。
悪さをしている菌が、何個あるのか知らないが、
分かりやすいほどの対処療法である、傷口の洗浄しかなかった現状から、
菌を退治する点滴治療へと進める事になった。
言われたときは、死にそうなの状況だったので、無反応だった。
一秒が限界で、苦しい、死にたい以外の思考は出来なかったから。
地獄続きだった現状に、
点滴療法という治療方針が加わった事は、大変大きな出来事だ。