1月19日に、膿みだしの処置(洗浄処置)中に大量出血。
そして、直ぐに、緊急手術が行われた。
手術は、全身麻酔。
手術が終え、意識を取り戻したのは、1月22日だった。
手術から、三日が経っていた。
意識を取り戻すと、そこは、いつもの重症個室だった。
両親、親戚が部屋にいた。
体調は、変わらず悪い。
手術を受けて、悪く変化もなければ、良くも変化していなかった。
緊急手術の内容は、母親が受けているようだ。
「出血して、それを止める為に緊急手術が行われた。」
「術後2日間は、ICU(集中治療室)に入っていた。」
と説明してくれた。
手術内容に関しては、説明はなかった。
この時は、手術内容は、
切れた血管を接合したぐらいだろうと思っていた。
引き続き、体がバラバラになっている様な感覚。
気管切開され、その状態での呼吸するだけでも、精一杯の状況。
筆談するのも、苦しかったが、どうしても気になった事があった。
「なぜ手術から、ICUに、二日も居たのか?」
1月10日に受けた15時間にも及ぶ手術よりも、一日長い。
筆談で、力を振り絞って、聞いた。
その解答は、
「主治医の先生が、いなかったので、二日になった」だった。
その時、直感で「嘘の説明」だと思った。
大規模病院である、大学病院で、主治医が不在ぐらいの理由で、
ICUが二日になるわけがないと。
嘘をつかれたと思っても、再度、筆談で聞く体力は無かった。
もしかしたら、命が危なくて、安定するまでの時間だったのではとも考えた。
実際そう考えるのが普通だ。
母親は、現状を考えて、落ち込む様な事を言いたくなかったのかもしれない。
この後も、この緊急手術の事を、先生方は自分に説明してくれる事は無かった。
説明は、両親にしていたのでとの理由だろう。
本人に説明を理解する事が出来る現状ではないとの判断だろうか?
実際、緊急手術なので、本人に手術に関する書類にサインも出来ないし。
「自分の体の事だがら、しっかり聞けよ」と当然、思うと思います。
この緊急手術の前も、後も、術後感染症(菌血症)で、
40度越えの高熱と、物凄い寒気は続いていた。
通常の状態とは、程遠い状態だった。
生きているだけで、精一杯だった。
数日前には、殺してくださいとも言っている状況でもあった。
今考えると、術後感染症の最中に、手術。
それも、リスクが高い手術だったのだろうと思う。