正確な日にちは覚えていないが、

術後2日目、もしくは三日目。

 

全身が、ガチガチと震え・・・

口内も、カチカチと歯の鳴る音がするほどの震えが・・・

 

寒くて寒くて堪らない・・・

 

ナースコールをし、筆談で「寒い」と伝える。

 

看護師 「部屋の温度を上げますね。」

 

時間を置いたが、変化なし。

 

再び、ナースコールし、「寒い」と書かれたボードを見せ、

熱を下げる為に、「薬を下さい」と筆談する。

 

看護師 「先生に伝えますが、

      解熱剤は、熱が上がりきってからでしか効果がありません。

      どちらにせよ、もうしばらく待ってください。

 

人生で感じた事のない「寒さ」を感じていた。

看護師の方が、熱を測ったのかどうかも、良く分からない状態。

 

どの程度の時間が経ったのか自覚できていないが、

待っていた時間は、物凄く長い時間がかかった体感。

もしかしたら、大した時間じゃなかったのかも知れない。

 

看護師さんがやって来て、

看護師 「薬を投与します。」

 

どれくらい時間がたったのか分からないが、寒さは治まっていった。

 

今度は、「熱さ」がやって来た。

全身が、物凄く熱い、熱くて熱くて堪らない・・・

人生で感じた事のない熱さ。

布団を足で叩いて退かし、服の前も前回に開けて、

パンツいっちょのような状態に。

正確には、おむついっちょだが・・・

 

ナースコールをし、筆談で「熱い」と伝える。

 

看護師 「部屋の温度を下げますね。」

 

 

熱いままだったので、再度ナースコールをし、まだ熱い事を伝える。

 

看護師 「氷枕を持ってきます。」

 

タオルに包まれた氷枕を持ってきてもらえた。

 

余りに体が熱く、タオルを外して直接体に当てる。

足の付け根が、物凄く熱い。

交互に、片足ずつ足の付け根に、氷枕を当てる。

でも、まだ熱い。

 

どの位時間が経ったのか、全く分からないが、熱さも治まっていく。

 

すると今度は、寒さがやって来る。

 

その後は、強烈な寒さと、

強烈な熱さが、代る代る襲って来たえーん

 

地獄。

 

本当に、地獄。

 

寒さと熱さ、そして気管切開でカニューレで呼吸する事のパニック。

体がバラバラになっている様な体感、キツさ。

 

それらを、そのままの状態での出来事。

 

精神の崩壊までのカウントダウン。

 

後で聞いたが、熱は4.0度越えだったそうだ。

 

地獄。

 

地獄。

 

地獄。

 

地獄。