二日続けて、落とし物をした。
12月13日。
大学病院で、放射線科の受診の後。
大学病院近くのショッピングモールへ寄った。
帰ろうとした時に、ショッピングモールの駐車券を落している事に気が付いた。
面倒くさいなあ~と思った。
ダメ元で、立ち寄ったお店に戻ってみると、自分の駐車券が落ちていた。
駐車券を拾って、無事にショッピングモールの駐車場を出る事に。
12月14日。
初めて、裁判所の傍聴へ行ってみた。
ただの興味本位で、野次馬。
裁判が終わって、法廷を出た。
裁判所の出口で、スマホを見ようとすると、入れたはずの上着のポケットに入っていない。
法廷まで、来た道を戻りながら、スマホを探すが、見つからない・・・・
そうなると、法廷の中だ。
法廷は、閉まっていて、入る事は出来ない。
トイレに、裁判官らしき人?裁判所に努めている人なのか?の二人組がいた。
「すみません。先ほど傍聴していたのですが、法廷に、スマホを落としたのですが」
と聞いてみた。
法廷には、入れないとの事だが、
代わりにその二人組が、入って探してくれた。
座っていた席を伝えて、探して貰った。
その様子を、入り口から、見ていた。
一人が入り口に戻って来て、「無いですね。」と言ってきた。
スマホを落としたら、昨日の駐車券どころじゃなく大変だと
諦めかけたその時。
もう一人が、椅子の下に落ちているスマホを発見してくれた。
何度となく、頭を下げて、お礼を言った。
スマホを握り絞めながら、なんて運がいいんだ噛みしめていた。
もし、一旦、裁判所を出て、落とした事に気が付いていても、遅かったかもしれない。
落とした場所が、法廷ではなかったら、見つからなかったかもしれない。
勿論、落とさないにこした事は無いが、落として直ぐに見つかって良かった。
落とし物が、二日続いて見つかった、俺は本当についていると思っていた。
だが、次の日、再発の疑いが見つかる。
ついてる、ついていないなんて事すら、考えられなくなった。