この日(2017年12月13日)は、大学病院での定期受診。
今日は、放射線科。
前回が10月25日だった。
喉をスコープで診てもらう。
「問題ありませんね。」
経過観察にも、慣れてきていた。
放射線科は、年内最後になるので、先生に、一年の感謝を伝えた。
先生は、優しく、親身になって貰えて、かつスコープを入れるのも上手く、
凄く助けてもらっている。
感謝を伝えられる事は、自分自身嬉しい事。
二日後にも、大学病院の予約が入っている。
現在のメイン担当である耳鼻咽喉科。
この日、問題なかったので、「行く必要があるのかな?」とこの時は思っていた。
夜、家で、どのような理由でか、全く覚えていないが、急に、歌を声を出して歌った。
頭の中で、声を出さずに歌う事はあった。
中咽頭がんステージ4で、喉の癌の治療を受けた。
放射線で、一時は、見えてはいないが、喉は焼けだだれた。
唾を飲むことが激痛で、飲み込まずに、ティッシュに吐いていた事もあった。
声を出すのも、辛い時期があり、歌う気力もなかった。
以前は、車の中では、よく歌っていた。
この日、高い声もでなかったり、上手くは歌えないが、歌えた事が嬉しくて・・・・
リアルに涙が出た。
それ程、歌えた事に感動した。
この時は、二日後の受診で、再発が疑われるようになるなんんて、夢にも思わない。
天国から地獄へのグラデーションは、
こんなにも残酷なんだと直ぐに知ることになった。
もう、放射線科に行く事は、無かった。