中咽頭がんステージ4の自分が、経過観察になって四か月目となる、
2017年11月は、今(2020年)振り返って見ると、
タイトルに書いてあるように、癌の経過観察となっている健常者として過ごした、
最後の一か月でした。
非常に、楽しく過ごしていた。
再発について、全く心配していない月ではなかったが、
睾丸に出来物ができた。
癌の転移ではと心配したが、2017年11月17日に大学病院に通院した時に相談した。
先生は、
「中咽頭がんが転移したとしても、いきなり睾丸に転移するとは考えられない。
、2週間様子見、治らない場合に泌尿器科に診てもらいましょう。」
との事だった。
その後、睾丸の出来物は、小さくなっていった。
ただの、吹き出物だった。
この月は、旅に良く行った。
大阪、東京2回。
共に貧乏旅行だが、とても幸せだったのを今も覚えている。
旅行で、好きなのが移動工程を考える事。
そして移動自体も楽しい。
働いてもいないので、ストレスもない。
起立性低血圧の改善の為のウォーキングを毎日行う。
改善すると先生に言われた事が嬉しいし、頑張れば何となる病気なら、
何とかしてやろうと前向きに出来た。
放射線治療で、唾液が出ないので、飲み込みやすい麺類を食べてた。
美味しいなうどん屋や、有名なラーメン屋などへ、毎日行っていた。
唾液が出ないので食べられない白飯は、
どうしても食べたかったら、卵かけごはんで食べたりもしていた。
つまり、美味しい物も量は食べられなくても、毎日食べていた。
ベットに入って寝る前に、毎日こんなに幸せでいいのかと思っていた。
癌治療が苦しかったので、痛みなく、眠くなったら寝るなんてどんなけ幸せなんだと。
でも、その幸せな時は、続かなかった。
次の月(2017年12月)に、診察にて、再発が見つかる。
そして、今(2020年)、僕は、障害者手帳を持っている。
障がいを持って、生きている。
2017年11月は、経過観察中の健常者として過ごした最後の1ヶ月。
それは、とっても、幸せな一か月。