2017年6月末に、経過観察になった。

 

親戚に預けている犬に会いにいった。

 

覚えているのかは、不明だが、愛犬は喜んで、顔をずっとべろべろと舐め続けた。

 

 

愛犬の現状は、親戚に非常に懐いているし、親戚が、とっても可愛がっているのがわかった。

 

俺が飼ってきた期間は、2か月。

預けている期間は、もう九か月になっていた。

 

育てるのは大変だが、返してもらおうかと思ってやって来ていた。

 

実際親戚と会うと、返す雰囲気は、全くなく、

節々に感じたのが、返したくないというのが言わずとも分かった。

 

返してと言われないか、どきどきしているのも伝わって来た。

 

それは当然だった。

生後五か月ぐらいで預かって貰って、9か月も育ているから、

もはや愛情は、俺以上だろう。

 

それだけ、愛してもらったのは嬉しかった。

 

癌になって、入院するのでと、急に預かって貰って、

経過観察になったから、返してくれとは言えなかった。

 

そして、愛犬も、親戚の家を離れるのは辛いだろう・・・・

俺が飼い主だ、なんて言う資格は無かった。

 

九か月は、一時預けるというような時間ではなかった。

 

癌の経過を伝えるだけ、一人で家に戻った。

 

愛犬だが、一緒に暮らす事は、この時に完全に無くなった。