航空機とゴースト(イースタン航空401便 墜落事故) | Commander(Ret.)Suzukiのブログ ~この社会における安全構築のために~

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Commander(Ret.)-J.M.S.D.F ヒューマン・ファクターについて研究中 資格:QMS主任審査員、ISMS審査員、CLS審査員、OHSMS審査員補、千葉県災害対策コーディネーター、高圧ガス(乙機)免状、など

1972年のこと

当時の最新鋭ワイドボディ機L-1011トライスターでの事故です。

コクピットでは、墜落の直前まで危険が迫っていることに気付かず、皆が一点集中したため(およそ10ドルの部品の故障が発端)、事故となりました。

航跡図(NTSB 報告書)

・着陸態勢に入り、ギアダウン
・主脚のグリーンランプは点灯するが、前脚のグリーンランプが点灯せず
・コクピットクルー(機長、副操縦士、航空機関士他1名)が故障探求、グリーンランプを指で弾いたりするが、点灯せず。
・航空機関士がコクピット床下に入り、前脚が降りていることを目視確認しようとするが、夜間であったためスコープから見てロック状態を確認できず。
・機長が誤って操縦悍を体を捻った際に押してしまい、オートパイロットが解除となる。(トライスターは、緊急時などに備えて、操縦悍を数ポンドの力で押せば、オートパイロットが解除できるシステム)
・高度が徐々に下がる。
・管制塔も高度低下に気付き、401便に呼び掛けるが、高度低下についての言及なし
・副操縦士が高度20ftでやっと気付くが、時既に遅し。墜落・・・・・



後日のこと

当時、トライスターは、スペアパーツが不足しており、401便の装備品を別の機に乗せ替えた頃から、機長と航空機関士の👻が現れる。

特に航空機関士の👻がよく見られたとのこと

ある時などは、ギャレーのオーブンの中に現れ、CA さんに「この飛行機には気を付けて」と喋ったとか。(CA さんはビックリしたでしょう。)

後に、本当にこの機は火災を起こした。

スペアパーツが充足するようになり、401便で使われていた装備品を取り下ろし。👻も出てこなくなった。

ドキュメンタリーが出版され、TV 映画にもなりました。
“The Ghost of Flight 401”

皆で、一点集中することも大切ですが、おりをみて一人が客観的に状況を観察することも大切です。