「寝たきりの母のむすめ」であること
娘が高校2年生17歳の時、突然の病気で倒れた母。
その後の10年の生活を綴った娘のゆるやかな成長物語


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文・絵 米窪 麻友子
●A5判 170ページ
●定価 840円(税込み)




作者のまゆちゃんとわたしは、高校3年生の時に塾で出会った。
クラスが違ったから、ちょっとしゃべったことがあるくらいだった。
小さくてかわいいし、決しておとなしいタイプじゃないのに、
あまり積極的にみんなと仲良くしようとしてないなぁと思ったことがある気がする。

大学入ったら全く連絡をとることもなく、共通の友達から
「まゆちゃん大学入ってギャルになったよ」と聞いたくらいだった。

そんなまゆちゃんと、7年ぶりに当時働いていた会社の階段で偶然の再会
久しぶりに会ったまゆちゃんは見た目も中身も全くもってギャルではなく、おっとりとした、頼りがいのあるしっかりものだった。

お母さんの話を聞いたのもその頃で、毎週病院に通ってることに驚きはしたけど、
目の前にいるまゆちゃんは少しも可哀想って感じじゃなかったし、
むしろ、なんて親孝行なんだろー…とか思ってた気がする。

そんなまゆちゃんが10年間の気持ちの区切りとして、この本を出しました。

この本を初めてを読んだとき、
頭では何も考えられなくなって
胸がすごく熱くて苦しくて
涙がボロボロとまらなかった

きっとそれは悲しいとか可哀想とかじゃなくて、作者の気持ちの移り変わりに感動したから。
うん、なんだか嬉しい気持ちになったんだと思う。

高校時代と再会したとき、印象が全然違った理由がよくわかった。うまく言えないけど、人のために何かを、あたり前のようにしてあげることができるまゆちゃんだから書ける文章だなと思った。

リアルな介護の内容なのに、ネガティブな要素を感じさせない。
しかし作者の言葉は決してきれいごとではなく、読む人にいろんな形で勇気を与えてくれると思う。
あたしも、まゆちゃんのイラストを刺しゅうにすることで、デザインのお手伝いさせてもらいました
見た目もかわいくて読みやすいので、ぜひ一度、手に取ってもらいたい1冊です

(zucco)


【10年いろいろ 詳細はこちら
『10年いろいろサイト』http://10iro.com/index.html
『Amazon』http://www.amazon.co.jp/10年いろいろ――母の病気で、世界、広がった。-米窪-麻友子/dp/490434801X