10月30日(木)、アクロス福岡内の
福岡シンフォニーホールへ。
ぜひ今、この組み合わせで聴いておきたいと、
行かなきゃ病気になりそうで、行きました。
私は、オーケストラ経験はありません。
なのに、鑑賞では、オーケストラが最も楽しみで、
日本のオーケストラももちろんですが、
特に、海外からの来日オーケストラは、
行ける都合や距離であれば、行ってきました。
地方に住んでいるわりには、
耳が肥えていると言われたことが何度もあります。
よく女性が欲しがるような、服や装飾品ではなく、
鑑賞で、贅沢や幸せを感じます。
開館20年のアクロス福岡。
シンフォニーホールは、その一角にあり、
ホールがあるようには、とても見えない内部です。
メータ指揮は、以前も聴いたことがあります。
そのときは黒髪で、
お腹はもっと出ていて体が大きかったです。
気のせいか、少しだけ縮まっているように見えました。
78歳、白髪となられ、歩き方も以前よりゆっくりです。
指揮台は、いきなりホイと昇るものではなく、
一段の階段が作ってあり、移動に便利なように、
その段は折りたたみができるようになっていました。
寿命には個人差があるため、わからないのですが、
メータ指揮の音楽を聴けるのは、
最後かもしれないと思いながら聴きました。
昨年の、バイオリンのギトリス氏は100歳、
現役で地方公演もされて素晴らしいと思いました。
ここまでの年齢になると、
100歳としてのコンサートのあり方になられるようで、
お若いときのような選曲はできないと思います。
何歳になっても、やり方次第で出来るのだよと
教わったような気がします。
全国7公演中、東京でプログラムの違うもの3回、
ほとんど、来日ツアーではそのようですね。
他は、福岡、大阪、三重、愛知です。
福岡公演は、サントリーホールと同じ曲でした。
どれも素晴らしかったです。
チラシに、“世界一の弦” と書いてありました。
どなたがその文言を書いたかわからなくても、
木管、金管、打楽器、すべてに良かったと思います。
ホルンにおいては、場面に合った音色に、
今まで聴いた中では最高だったと思います。
難しいと言われているホルンですから驚きました。
今まで、弦であれば、主旋律が多い第一バイオリンに
目や耳が傾いてしまうことがよくありました。
そうではなく、各声部の役割がはっきりとわかり、
メータ氏の仕上げた良い演奏、
よくまとめられた音楽であったと思います。
どれも素晴らしかったといっても、私にとって、
チャイコフスキー5番は、
生涯、忘れられない名演になるでしょう。
感動というものは、自然に行動に出るものであり、
立って拍手しない代わりに、手を頭の上までの拍手です。
アンコールが終わった最後には、
ついに立って拍手し、指揮者や奏者に示しました。
もっと早くからそうしたかったですが、
近くに立った人がいたので、できました。
日本人は、こういうときの勇気がないんじゃないでしょうか。
あれだけほとんどの人が、
頭の上までの大拍手なのに。
この垂れ幕のように、
ゲルギエフ氏は熊本で、
メータ氏は福岡で聴いたことになります。
欲を言わせてもらえば、
同じ曲を同じホールでやってもらい、
お二人の作り上げる音楽の違いを聴いてみたいです。
一庶民の勝手な思いです。
着替えて出てくる奏者へ、拍手で送る観客たちに気づき、
私も自然とそうしたく、最後までやっていました。
感動が呼ぶ驚く行動が、たまにあります。
そのときの脳内物質は、
どう働いているかも知りたいものです。
また聴けるチャンスに恵まれたら嬉しいです。





