霧島国際音楽祭は、日本で初めての国際音楽祭で、
35周年を迎えました。
1回目は私が18才のときで、
立ち上げられた野村三郎さんのお顔が浮かんだり、
珍しく感じたポスターが貼ってあったことが思い出されます。
ほとんど弦楽器の受講生が全国から集まってきた
記憶があります。
現在の音楽監督は、堤剛さんです。
7月31日(木)、
鹿児島市の宝山ホール(鹿児島県文化センター)へ。
霧島市から鹿児島市へ場所を移し、
キリシマ “祝祭” と字の通りで、この音楽祭を
祝うべく大きなコンサートです。
指揮者では異色と言える経歴の下野竜也さん。
鹿児島出身ですから、鹿児島の誇りと思います。
プレトークはユーモアを含んで、
人間味溢れるお人柄が出ています。
上記メンバーで構成された臨時のオーケストラは、
昨年、東京公演も行われました。
下野さんが振るようになって6回目です。
受講生が少数入っています。
すべてベートーベンの作品。
1曲目は序曲「コリオラン」。
臨時オケとしてはマロオケ(熊本でマロさん率いる)でも
聴いています。
いよいよ私にとっての目玉、2曲目は、
演奏される機会が少なく、初めて聴かせてもらう
「三重協奏曲」。
トリプルコンチェルトと呼ばれていることを知りました。
チェロは重鎮の堤剛さん、
バイオリンは、元ウィーン・フィルコンサートマスターの
ダニエル・ゲーデさん。
ピアノは、クシシュトフ・ヤブウォンスキさん
1985年のショパンコンクール3位で、
このときの1位がブーニン、
4位が小山実稚恵、5位ルイサダと、特に記憶に残っており、
名前をあげた方の実際の演奏が聴けたチャンスに
恵まれてきました。
楽譜立てにタブレット!!!
こうしてコンサートで使われるのを見るのは初めて。
5列目だったため、演奏のとき目をやると、
ページがめくられているのがわかりました。
「ピアノ、バイオリンとチェロのための三重協奏曲
ハ長調 作品56」
楽器の配置からいって、ピアノは体が後ろ向きですから、
指揮者の役割もとても重要で、
オケも全員が一体にならなければ様にならないわけです。
三人お一人お一人の持ち味を出されて、すばらしかった!!
身を乗り出して大きな拍手を送りました。
後半は「田園」でした。
アンコールについて話されるときも、
下野さんは穏やかでわかりやすく、
子供たちにも受けがよいと思います。
年齢に合わせた良き教育者に違いないでしょう。
堤さんは72才、ステージ登場からお人柄が溢れており、
音楽監督としてメンバーを大切に思うお姿も溢れ、
いつまでも演奏し続けて、後進の指導に当たられて
ほしいものです。
このお二人、ステージで抱き合われました。
お疲れさま、すばらしかったですよ!! と私も感激でした。
下野さんは指揮者の中でも特に、
緻密に楽譜を読まれると言われているように、
それだから良い演奏だったと感じられるのでしょう。
前半からの全曲を通して、この日の曲目にもよるでしょうが、
特に木管楽器の音色がすばらしいと思いました。
音楽祭の指導者として来られたメンバーを含んでおり、
終盤となったこの日、「仲間、友情」を感じさせた、
あたたかい雰囲気のコンサートでした。
堤さん、下野さんは、メンバーを認めて伸ばし、
また逆にメンバーもお二人を讃え、
2時間程度でそれを感じられました。
音楽以外のことでも、お互いを認め合えれば、
「仲間、友情」につながりますね。









