目線というもの | 癒し系ピアノ弾きのできごと   

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ピアノを基にしたシンプルなオリジナル曲で、BGM風のアルバムを作った50代です。プロフィールの動画をご視聴ください。

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去る2月28日のこと、もう一週間経ってしまいました。


「ベルリン・バロック・ゾリステン」を聴きました。音譜


25~28日、札幌、東京、大阪、熊本の順の4ヶ所で、

4日連続の演奏会だったそうです。






チェンバロ奏者と弦楽器奏者は計12名。


曲によってフルートのパユさんが入って計13名。


落ち着いた年齢の集団だけあって、

音楽にもそれが出ているように感じました。


バロック音楽は上品さがあり、

かなり若い頃から、

朝食(洋食)に合う音楽と感じていました。





プログラムの中で、

思い出でもあって楽しみにしていたのは、

ブランデンブルク協奏曲第5番。


私たちの結婚披露宴が始まる前に、

チェンバロが長く弾き始める前までを

繰り返し入れて、会場に流してもらいました。


テーブルについているお客さまに、優雅な気持ちと、

どんな祝宴だろうとワクワクしてもらいたかったこと。


食事前と格調を考えて、

この曲が合うだろうとあの頃は感じていたのですね。



今では年数が経ったら、どこがはてなマーク

と言える結婚生活になってしまいました。






ゾリステンは、

どの曲も音色、音楽的なまとまりがよく、

この程度だろうという予想していたレベルでした。




この「目線」というもの、地方に住んでいると、

東京などとはコンサートの数が比較にならないのに、

だいたい当たるのです。


目線は、超一流、一流・・など、

境界線が自分なりにあって、


この日のゾリステンは、予想の目線通り、

超一流であったと思います。



目線が合っていることは、嬉しいことであっても、

超一流なりのレベルとして最初から聴くのは、

感動が薄くなってしまい、

よいことではないかもしれません。


アマチュアであれば、

またその目線で最初から聴いています。


何の先入観もなく、知らないまま聴くことが

本当の感動を得られることになる場合もあります。








プログラムとは雰囲気が違う曲で、

これまた素晴らしかったです。


観客は手を高く上げての拍手で大満足でした。






全国で4ヶ所だったせいか、

地元以外からの観客もあったようです。


それでも空席が多く、

きょうの新聞には、地元の主催の会社が、

しばらくは主催事業は休止するとのこと。


音楽の楽しみ方が多様化してきたらしく。


それもそうだろうし、

料金が高いから行きたくても行けない声も

聞いていますので、


収入の格差が広がると、

こういった分野にも影響が出てきます。


人の価値観は、同じ金額でも、

他の物や催事に出費したりで違いますから、

一概には言えませんが。





最初は、そのまま帰ろうと思っていたところ、

長蛇の列で、私も良かったと思ったし、


ゾリステンのメンバーだけの

ドイツから持ってきてあるCDが1枚だけ残っており、

それを買いました。

私のために残っていた1枚はてなマーク


他は日本語表記でメンバーの中の誰々など、

たくさんありました。




買ったCDはケース入りで、すべてビバルディです。

全員からサインをもらうと、いっぱいいっぱいです。



いつも英語を使っているかのごとく、

ハロー、ワンダフル、サンキューベリーマッチを

巻き舌らしくして、笑顔で目を合わせ、

なりきっている自分にあきれました。


客席が埋まるくらいの街であればいいのに・・

そんな思いを残しながら帰りました。