W氏が休憩に入られたとき、話しかけたことがあります。
山積みの楽譜は手書きで、単旋律のメロディにコード。
W氏は作曲科をご卒業になり、ジャズもご専門なのです。
「楽譜通りに弾いたら、おもしろくない」
これを聴いたとき、やはりジャズの方はこうなんだ、
ジャズは無数に変化させて演奏できる、
クラシックの楽譜に忠実にとは正反対です。
後に、私はジャズはできないけれど、
「楽譜通りに弾いたら、おもしろくない」を理解でき、
重要な音だけ拾って変化させながら弾くようになります。
当時、ショパンの遺作ノクターンがよく聴かれていた頃、
これは原曲のまま弾いたほうが人気があると話され、
映画で出てきた原曲は、そのままが聴く人にとって
嬉しいわけですから、特殊な場合もあることを知りました。
W氏は某ホテルのフランス料理店での演奏後は、
1Fのジャズバーへ移動して演奏していました。
そこでは、もっとジャズを大きく出して弾いていたそうです。
フランス料理店が改装され、ピアノが置かれなくなってから、
後に1度だけジャズバーで、どんなふうに弾かれるのかと
ここでも最も安いココア¥800を注文して聴きました。
その日、叱られたと同時にご指導です。
他の演奏会でお会いしたとき、
「ファンです。私のような者が恐れ多いことですが」と
『海辺のカフェテラス』を渡したことがあったのです。
いつかは感想をいただけるのではと相当な勇気でもって
W氏の前に出たことがありました。
そのジャズバーを訪れた日、すぐにCDのことを話題にされ、
「あれは・・・・
(すごい怒り)
こんな曲の次にはこんな曲を持ってきてと考えないと![]()
「作曲を勉強しなさい
」
予想できていたものの、一般人(作曲には無縁の人)の
スーッと入って癒される感覚とは大違いの感想です。
一般人には、あのCDで救われている人が多いのです。
シンガーソングライターと称している人のことも、
私が言われたことと同じではないかと思えることがあります。
ケンミンショーで出た太平燕(タイピーエン)
