昨年の大鳥行は8月末であったため、戦果を得るには厳しいものがあった。

 その反省を踏まえ、今期は6月、カッちゃんと共に上がる。



 天気は荒れる予報だったが、車両移動中は全く問題なく、崩れるにしても暫くはもつのではないかと思われた。

 しかし、車止めに達したところで雨が降り始め、雷を伴い瞬く間に強くなっていった。

 それでも2人の間に退くという文字はなく、防水装備を身に纏い、勇躍する。

過去には台風の影響を受けた風雨の中を進んだこともあったが、今回はそれを上回る悪天候だった。


 途中で大休止をとって昼食にする予定だったが、この雨では悠長に飯など食ってはいられない。

 休憩は水飲みに立ち止まる程度で、ほぼ休みなく前進し、2時間半程度で池に達する。

雪崩の巣である雪渓を見るに、積雪量は例年通りか。


難所もあるが、一昨年ほど酷くはない。


この湧き水が、命を支えてくれる。


 1330頃タキタロウ山荘着。

 大休止とし、山行ながら冷えきった体の回復に努める。

いつも通りの時程で進んだが、今回はかなりの疲労感を覚えた。


拠点となる、有り難い山小屋。下手なホテルよりよほど居心地が良い。


 大休止をとり、1500頃から攻撃を実施する。(細部「大釣行記」参照)

 この頃には雨も止んでいたが、風は変わらずに強く、下界とは比べ物にならないほど冷え込んでいた。

カタクリが咲かんとしている。


フキノトウは満開。下界の3~4月の頃合いか。


 1800頃攻撃を中断し、夜宴開始。

 カッちゃんが作戦装備以外の全てを棄てて持ってきたガス式焼台で、獲った岩魚を塩焼きに。

 さらに、下界から持ち込んだ肉、茄子、ピーマン、ウインナーも焼いていく。

本当に持ってくるとは思わなかったガス式焼台。このため、晩餐は非常に豪勢になった。


 他に茄子ピーマンシーチキン炒めと生トマト。
 
 酒は泡盛とウイスキーが並び、さらに岩魚の頭と泡盛で作った骨酒が加わる。

2000消灯だが、その後も自前の明かりを灯し、夜宴は続いた。

 2100頃、就寝する。




 翌朝、カッちゃんは0400に起床し、攻撃を再開。

 大黒は少し遅れて0530頃から攻撃再開。

 0730頃に撤収し、朝食。

 うーめん青菜入りゆかり味スパゲティー風とアルファ米山菜おこわを腹に納め、0930頃タキタロウ山荘を発する。

雷雨により雪渓の形が変わり、往路の道筋が消えているところも。


毎年崩落している地点だが、今回は比較的安定した足場があった。


 相変わらず風が強く気温が低い上、時折小雨が降るものの、昨日に比べればさほどのことでもなく、1200頃車止め着。

 1630頃基地に帰還し、今作戦の全行程を異状なく終了する。

悠久深山、山また山。終始天候不良なれど、それもまた良いか。