sacai 2012 S/S の予約会に行きました。
受注会って欲しい服を確実に買える。それはとても有り難い事だと思うけど
新鮮さがなくなってしまう事ってないですか!?
新しい服が入荷する時のワクワク感みたいなものが薄れるような・・。
何ヶ月も待ち遠しいと思う気持ちを持ち続けられる服に出会えると嬉しくなるよね^^
なかにはそうじゃない服もあったりする

来年の春夏もコレクションライン可愛くないお値段でしたっ

まぁ。取りあえず予約したもの、楽しみかな^^
デザイナー阿部千登勢氏のインタビューです!
↓9月にオープンしたショップ内の写真とお店の設計をされた建築家の藤本壮介氏の
インタビューが載っています♪
http://fashionjp.net/highfashiononline/feature/interview/sacaishop.html
Welcome to sacai New Shop in Aoyama
サカイでの空間体験。
サカイのデザイナーであり、オーナーである阿部千登勢が、ショップを考え始めたのが3年ほど前。
単なるテナントビルの四角い空間には魅力を感じず、何シーズンも見送ってきたが、ついに、
納得できる物件にめぐり会うことができた。
その待望のショップがオープンしたのは、9月10日。
好調な人気ブランドのショップという上に、設計が藤本壮介という
建築界でも注目を集める存在とあって、sacaiのフラッグシップショップオープンは、
今年のオープンラッシュの中でも、飛び抜けた話題作となっている。
その店は、南青山の住宅街にあり、住宅探検のような意外なおもしろさを体験することができる。
ここで、きっと新しいサカイの展開が期待できそうだ。
デザイナーの阿部と、建築家の藤本の双方から話しを聞いた。


1. Interview with Chitose Abe
阿部千登勢へのインタビュー
——サカイはパリでのランウェイショーも2シーズン目、着々と階段を上っている感じがします。
ショップを持とうというのは、いつ頃からお考えでしたか?
阿部千登勢(以下A)
サカイってなんなの?というのが、世の中にもう少し伝わっていると思っていたんですけど、
3年くらい前に、サカイが、自分が思っている以上に理解されていないと感じ、
もう少ししっかりとブランドの世界観を伝えたい、理解していただきたいと思い、
ショップを考え始めました。
その後、実はずっと探していたんです。物件もずいぶん見ました。
テナントビルなどの四角い箱やきれいな箱は、いくらでもあるんですけど、
でも、なんか違うなってずっと思っていて、何シーズンも見送って来て、
で、たまたまこの物件を耳にして、中を見ることができた途端、もうぼろぼろだったんですけど、
ああ、ここだ、私ここ借りる!ってすぐ言ったくらい直感的にピンと来たんです。
——どこの部分にいちばん引きつけられたのですか?
A:プレスルームはコレクション通りに服が並んでいて、それでいいと思うんですけど、
お店に自分が買い物に行く時に、それではおもしろくない。
でも、この物件に出会った時に、ここだったら、スタッフが普通に着ているリアルを
ーーsacaiのコレクションと古着のTシャツとを合わせたり、
sacai luckの3シーズン前のTシャツに今期の新しいものを合わせたりということを
表現できるかなと。パーソナルで、リアルなサカイを表現したい気持ちが、
この空間でならおもしろくできるんじゃないかと思ったのです。
この迷路みたいに入り組んだ感じが気に入りました。
——それぞれのお部屋が違う性格を持っている感じがいいですね。
違う人が住んでいるような感じができ上がって行きそうですね。
A:1階の左側の白いお部屋(06)では、スタイル提案をしています。
オープン時にはTシャツばかり並べていました。白いTシャツ、黒いTシャツ、グレーのTシャツ。
そこにエレガントなボトムを置く。それは実は私がいつもやっているスタイルなんです。
私たちのリアルをそういう形で表現しています。
2階の奥のガラスボックスーー中と外とを融合しているガラスの部屋(13)に関しては、
サカイのメンズとサカイ ラックの定番のTシャツが並んでいます。
シーズンで終るのではなくて、継続して作っていて、ショップ限定のBOXがついて、
集めていただけるようになっています。
右の方(15)は、コレクションピースが中心なんですけど、そこにサカイ ラックを投入したりとか、
コレクション通りと言うよりは、サカイ ラックのデニムを入れたりとか、
ブランドのミックスというコーディネートの提案をしています。
2階のこの部屋(16)は、サカイの考えるクラシックスタイルを提案してみました。
他の部屋よりハンガーを多くして、同じものがいくつも並んでいる印象を作っています、
ボーレングラスを置いたりしているのも、そういう理由です。
このボーレングラスは600年前のグラスの型を取ってリメークしたものなんです。
そういったサカイのコレクション以外のものも売っています。
アートとして鑑賞するのではなく、あくまでも買えるものを並べています。
1階もそうですが、私はアートの空間を作りたいのではないのです。
「売る」ということがファッションの重要な要素だと考えるからです。
ただ展示するだけではなく、皆さまに共感して買っていただけることを目指しています。
1階の黒い部屋(10)は、オープンの時にはは限定商品が置いてありました。
そして、フィッティングルームが4部屋あります。
それぞれゆったり取ってあるんですけど、この部屋(19)は、実は自分の理想で、
昔、海外で買い物をした時に、こういう広いお部屋でゆっくりと試着ができた、
というのが、すごく印象に残っていて、こんなフィッティングルームがあったらすてきだなあ、
と思っていたのを、実現させてもらったのです。
このカーテンもデザインしました。カーテン屋さんに、本当にいいんですか?
っていわれました(笑)。白とネイビーの配色ですが、白だと汚れやすいんです。
ーーー本当に私、メンテナンスとか、坪効率とか考えてなくて。スタッフからいわせると、
ええっ、と言うことになるんですが、でも、パーソナルでいいと思うんですよね。
——1階のコレクションを見せる部屋と2階の奥の部屋とはどう違うんですか?
A:1階は今回はTシャツとボトムの提案。アイテムを絞って、提案をしています。
2階に関しては、そういう風に限定せずに、コレクションピース中心に、
その中にサカイ ラックも混ぜてリアルなコーディネートを見せています。こ
のボーレングラスのところと、一階のエントランスのところは洋服ではなくて、
なにか、私が気に入っているものや気になるものを毎月提案できたらな、と思っています。
リップクリームが並ぶかもしれないし、お菓子が出てくるかもしれません。
もっともっと自由なスペースにしたいのです。
——藤本壮介さんを起用なさいましたが、なぜ藤本さんになさったのかと、
藤本さんにどんなことを注文なさったのかを教えてください。
A:この建物を見た時に、建築家の方にお願いしたいな、と思ったんです。
内装の専門家ではなくて。
建物全体のイメージを考えてほしいな、と思ったのと、
藤本さんの作品が気になっていたことからですが、実は、
藤本さんがそんなに有名だと言うのを知らなかったんです。
作品集で、武蔵野美大の図書館を拝見して、この使いづらそうな図書館っていいなと思いました。
使いやすいからいいのではなくて、使いづらそうだったり、無駄な空間の贅沢さだったり、
というものが、私好きなんですよ。
で、藤本さんにお会いして、話してみたら、やっぱり合うんじゃないかなあ、と思ったのです。
藤本さんもここを見た時に、ほんと、一つ返事だったんですよ。これだったらやりたい、と、
予算も何もないうちからおっしゃってくださって。
そしてファッションはそんなにお詳しくはなさそうで、サカイもご存じない様子でしたが、
でも、そんな感じもすごくよくて。
多分彼の決め手は、この物件を見た時に、この物件を選ぶ人なら大丈夫だろう、
と思ってくださったんだと思うんです。これをいいと思う価値観を共有できるということですね。
——この建物では、躯体がむき出しになっている部分と、ガラスを使ったり、
きれいに仕上げてある部分とがとても対照的ですね。この対比させるアイディアというのは?
A:藤本さんのアイディアです。もちろん、この物件を選んだからには、
ただのきれいな箱にとは思ってはなかったんですけど、藤本さんにリクエストしたのは、
ほんとに一言だけで、『入ったら、気分が昂揚するお店』。それだけなんですね。
それ以外なんにも言ってないです。で、上がって来たプランがいきなりこれでしたね。
もちろん手直しは少しずつはありましたけど、基本コンセプトは最初の段階で決まりました。
——やっぱり気が合うんですね。
A:最初のプレゼンを伺った時に、中と外との一体感とか、荒々しい躯体の前に、
すごくシャープなガラスがあり...とか。
これを聞いた時に、藤本さんにお願いして本当によかった、そしてできあがって、よかった!と。
——藤本さんの作品には、家の中に小さい家が入れ子になっていたり、小さいものの集合だったり、
そういうところがおもしろいですね。単にゴージャスなものが好きな建築家だったら、
もっとすっきりシャープに仕上げていたのかもしれませんね。
A:何人かの方にいわれたのですが、サカイのイメージって、
きれいなものを作るところだと思っていたのに、この店はそれを裏切っていると。
サカイの世の中のイメージは、もうちょっとラグジュアリーだと。
何をもってラグジュアリーっていうのかは、私もわからないですけれども、
きれいなお店を作ると思ってた方が多かったと思うんですね。
でも、私は、そういうことがあまり好きではないし、それは別に、お金かけるかけないではなくて。
うれしかったのは、サカイってきれいでエレガントな服を作るブランドって思ってたけど、
そこにもうちょっと何かがあるんだね、っていわれたことですね。
——これまで阿部さんはあまり自分の世界観がどうこうとおっしゃって来ませんでしたからね。
でも、私この間のパリのショーもすごくおもしろいと思ったんです。
形になると、阿部さんが今まで言葉としては出して来なかった、
奥に隠れていた強いものが現れるんだと思いました。
A:そう思っていただけるとうれしいです。
ただのフリルのついた服を作っているわけじゃないと言うことが、
もう少し皆さまに伝わったらうれしいですね。
——今、サカイはいわゆるモード系や、アバンギャルド系に限らず幅広い層に、
上手に浸透して行っていて、そういう人たちがこれを見て、あ、空間っておもしろい、
建築っておもしろいねと、逆に興味を広げてくれるのではないでしょうか。
A:これを贅沢というかどうかはわからないですけど、
こんな気持ちいい空間(19のフィッティングルーム)の横に、あんな荒々しい躯体、って、
やっぱりこの対比って、うちならではと思います。
いわゆる海外のラグジュアリーブランドだったら、全部ピシーッと、整えるかもしれません。
——それに、海外のラグジュアリーブランドではデザイナーの意向だけでは決められないでしょうね。
営業的に、ここは大理石にしますとかいわれちゃいそうじゃないですか。
そこがやっぱりインディペンデントとして貫いてきた強みですよね。
A:好きなことができますよね。まあ売れなかったら私の責任ですけど。
経営者は私なので、好きなことができているのかもしれません。
——この空間は、これからどんどん成長して行きそうですね。
部屋の個性も、もっと見えて来るんでしょうね。
A:ええ、もっと変わって行くと思います。
——やっぱりショップがあるといいですね。
A:ええ、今楽しくてしようがないんです。
——阿部さんのお客をもてなすという気持ちが随所に出ていますね。
A:そう言っていただけるとうれしいです。