仲良く乾杯
女(わたし)が愛した作家
- 今日の「知る楽」(NHK)は、こだわり人物伝~女(わたし)が愛した作家~太宰治
4人の女性作家が登場し、太宰治にまつわる話を披露する。
その第1夜がなんと!!!!
私が愛する角田光代であった。
自分の好きな作家が、どんな作家のどんな作品に共感してきたのかを、知りたくないわけがない。
しかも、私も好きな太宰を語るというではないか。
内心もう、うはうは。
「太宰治は、【途中】の作家」
と、角田氏は表現していた。
若くして亡くなったからという意味ではなく、思春期のような人生の途中の心を失っていない、と。
だからこそそんな微妙な心情をよく書きあらわせ、思春期の読み手の心をぐっと掴み、
「え、私の気持ちがどうしてわかっちゃうの?」と思わせる。
私も高校生のとき、「人生とは」という壮大なる悩みの絶頂期にいて、
辿りついたのが太宰治であった。
「人生とは」という問いに結論付けてくれるような決定的な言葉を求めていたけれど、
結局太宰から漠然と自分が感じ取ったその答えは、「その問いに答えはない」ということ。
いくつになっても人はもがき、悩み、葛藤し、学んだはずのこともすっかり忘れてそれを繰り返して生きていく。
それならば、この今と変わりないではないか、と気付き、ちょっと馬鹿らしくなって、私の人生グラフは少し上向きを始める。
もう「人生とは」という自問自答のループからはとうに抜け出している21の私からすると、
「人生とはだなんて、考えたって仕方ないことを、よくもまあ悩んでたもんだな」と笑ってしまうけど、
人間は必要なことを必要な時期に1つ1つこなしていくことが大事なのかなあと気付いた。
ほら、赤ちゃんがちゃんと寝がえりをして、首が座って、はいずりをして、ハイハイをして、クモ歩きをして、、、という過程を経て成長していくのには、
それぞれの動作には脳の分野の発達との密接な関わりがある、っていうでしょ。
だからもし飛ばして成長してしまった過程があるなら、後からでも戻ってさせなさい、って。
きっと同じなのだろう。
その時だからこそ気付けること、悩めることを、その時期にしっかりこなしていくことには意味があるんだ。
たくさん恋ができて、たくさん失恋もできて、たくさん悩めて、たくさん葛藤できたことは、時に辛くもあったけど決して無駄じゃなかったのだよと、あの時の私に伝えてあげたい。
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