以前、David Bowie & Mick Ronson の Moonage Daydream の比較 をおこないましたが、今回は Rick Derringer です。
Rick Derringer は何かと再録が多いと言う印象があるので、棚をひっくり返しながら、多そうな曲を何曲か調べてみました。
まず、「Roll With Me」
スタジオテイクが1つ、ライヴが1の2テイクのみでしたが、ジョニーウィンターでスタジオ (リック参加) とライヴ各1テイクありました。 これなら、「Jump, Jump, Jump」 や 「Teenage Love Affair」 のほうが多かったかも。
次は、「Still Alive And Well」
スタジオテイクが2つ、ライヴが2の計4テイク。 ジョニーウィンターでスタジオ1テイク (リック参加) あります。
で、「Hang On Sloopy」
マッコイズで1つ、スタジオテイクが3つ、ライヴテイクが2つで計6テイク。 オマケで、シュープリームスとダウンライナーズ・セクトが各1テイク。
最後に、一番多いのは「Rock And Roll, Hoochee Koo」
スタジオテイクが3つ、ライヴテイクが4つで計7テイク。 ジョニーウィンターでスタジオとライヴ (リック参加) 各1テイク、スージー・クアトロが1テイク。 やっぱ、多い、、、
もちろん、同じ録音のマスタ違い、ミックス違いは含んでいません。
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録音時期の順に
① 1stソロアルバム 「All American Boy」、1974年
② Derringer 「Live」、1976年
③ Derringerの発掘ライヴ 「Live At The Paradise Theater」、1978年
④ ソロアルバム 「Good Dirty Fan (邦題:ロックン・ロール・フーチー・クー)」、1983年
⑤ Rick Derringer & Friends で 「King Biscuit Flower Hour」のライヴ、1983年
⑥ Edgar Winter との 「Live In Japan」、1990年
⑦ 再録集 「Greatest & Latest」、2003年
ここからは他のアーティスト
⑧ Johnny Winter And の 「Johnny Winter And」、1971年
⑨ Edgar Winter (White Rush) とのライヴ 「Roadwork」、1971年
リードギターとボーカルは、このとき久しぶりに人前に出た Johnny Winter。リックは控えめなギターで参加。
これはオマケで
⑩Suzi Quatro の 「If You Knew Suzi...」、1978年
さらにオマケで
⑪The Best Of Rick Derringer、副題が 「Rock And Roll Hoochie Koo」、1999年(①のリマスタ盤)
⑫Johnny Winter の 「A Rock N'Roll Collection」、1994年(⑧のリマスタ盤)
④のジャケを。
「Teenage Moondream」 は、悶絶ギターソロが好きでしたが、この曲は何度かある、ギターのブレイク部分のキレです。 リードギターが止まり、ミュートしたカッティングが入っている箇所で、ブレイクが深い(メリハリがある)ほど好きです。 ブレイク1回目は、イントロの7~8秒くらいのところですが、2回目以降はテイクによって違います。
またいくつか聞いているうちに、最初のブレイク部分で叫んでいる言葉が違っているのに気づきました。
では ↓
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まず①、最初のブレイク部分で 「All Right !!」 って叫んでます。 エンディングは10秒ほどであっさりと終わります。 ベースとギターは Rick による多重録音ですが、ベースの音数が多すぎてジャマな気がします。
②、ブレイク部分は 「All Right !!」 ではなく、「All Night !!」 って聞こえます。
ドラムがバタついているからか、性急で落ち着かない感じがします。 エンディングは曲が終わりそうになってから3分は引っ張って、その後、The Kinks の You Really Got Me につながります。 それから、Hoochie Koo に戻って、エンディングを1分くらいやって、終わります。 ウ~ン、長~い、、、
③、これも 「All Night !!」 って聞こえます。
同じ Derringer ですが、②より聴きやすくなっています。 バックコーラスは、むちゃくちゃ適当で、やる気あるのか、と言いたいところです。 そもそもこのアルバムは全体的にラフですが、「Teenage Love Affair」 と 「Roll With Me」 など、とてもハードなアレンジになっているので◎です。
これも、エンディングが3分半で You Really Got Me につながります。 そのあと、Hoochie Koo に戻ってから3分弱です、、、さらに長い、、、
④、「バンザーイ」って言ってます。 Rick のバンドによる初めての録音で、ちょっとゆったりしたアレンジですが、太めの音のギターソロが良いです。 エンディングもあっさりしています。
⑤、これも 「Low Ride」 って聞こえます。 コーラスは Hall & Oates らが歌っているのだと思いますが、ぜんぜん目だってません。 エンディングが4分半以上あります。
⑥、「バンザーイ」と言っているのですが「盆栽!」って聞こえます。 途中の 「Somebody Said, Keep On Rockin’」 は日本向けにか 「SONY Said, Keep On Rockin’」 と言っているようです。 エンディングは3分強です。
⑦、これも 「Low Ride」 っぽいです。 ギターを何本も重ねていて、ちょっとゴチャゴチャしていますが、①よりちょっとハードなアレンジで、声もちゃんと出ています。 2003年の録音とは思えません。
⑧は、ブレイク部分での 「All Right」 はありませんが、1’00” あたりで、軽く叫んでいます。
Rick Derringer は左チャンネルのサイドギターのみ、コーラスも歌ってません。
⑨は、Johnny Winter が隠遁生活から戻ってきた久しぶりのライヴです。 Rick Derringer は左チャンネルのサイドギターのみですが、Johnny Winter のギターがスバラシイ。 4’48” のブレイクで一瞬はいる Edgar のエレピもカッコ良いです。
⑩イントロからは何の曲かわからないほどアレンジされています。イントロでのブレイクもありませんが、「All Right」 とは叫んでいます。 「Rock’n Roll」 はシャウトして、「Hoochie Koo」 は力を抜いて歌っているので、ガクッときます。
⑪は①とほぼ同じ。
⑫は⑧より、左右に広がってます。⑧は異様に高音を極端に強調した音でしたが、普通の音に戻って聴きやすくなっています。
好みの順番を。 ③⑤⑨⑫(⑧)④⑦①(⑪)②⑤⑩
優勝した③のジャケを
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その昔、米国映画を見ていたら、女優の人が、独り言で、「Rock’n Roll、(ここで間をおいて), Hoochie Koo」 って言ってました。 上から目線の 「なかなか、やるじゃん」 という意味で使ってました。 自分の曲でも何でも無いんですが、すごくうれしかった記憶があります。

