Gentle Giant の Giant Steps ... The First Five Years 1970-1975


 この Giant Steps は、その昔、入試で東京に来たときに買ったアルバムである。
たぶん4~5日間だったが、毎日、試験帰りに新宿・渋谷のレコード店めぐりをしていた。 親も宿泊代より若干多い目にお金を渡してくれたのだと思う。 試験より、レコード店めぐりのほうが真剣だった。

 当時、Gentle Giant は「ガラスの家」しか持っていなかったし、Gentle Giant に関する情報はほとんど無かった。 もしかすると Free Hand も聞いていなかったかもしれない。 だから Giant Stepsはたぶんジャケに魅せられて買ったのだと思う。 変なトリミングの足だが、バックの色合いが気に入った。

 1st に収録のNothing At All を聴くと、ヨーロッパで緑の多い雄大な場所を旅客車に乗って旅している気持ちになる。 真ん中のドラムソロが車輪の音を連想してしまうからか、ジャケの風景が浮かんでくるからかもしれない。 もちろんそういった旅の経験はないので、映画でそういった風景を見ているのかもしれない。 楽しかった旅がもうすぐ終わるというような何か物寂しい気分になる曲である。



ウラジャケは左右逆でほぼ同じ。