Mike Oldfield の紙ジャケ(前半)が無事リリースされた。
Mike Oldfield で最初に聞いたのはもちろんチュブラー・ベルズである。 映画エクソシストは見なかったが、映画の宣伝で聴いたのだと思う。 もちろん全編を聴いたのではなく、印象的ないちばん最初のフレーズのみである。 チュブラー・ベルズというと、その部分しか流れていないというくらい繰り返しオンエアされている部分だ。
そのときの第一印象で、いわゆるイージーリスニングのようなの音だと思い、全く興味を持たなかった。
当時は、シンフォニックなプログレは「高級イージーリスニング」と揶揄しており、イージーリスニングというのは、耳あたりが良いだけの使い捨て音楽というような使い方をしていた。
全曲を聴いた最初のアルバムは、3作目のオマドーンである。 友人がお薦め盤として貸してくれたのだが、聴いてすぐに気に入った。 Carpenters の Sing のような On Horseback 部分も良かった。 同時期にハージェスト・リッジもFM で聴いて気に入ったので、その2枚は後に廉価盤(もちろんレコード)が出たときに買った。 チュブラー・ベルズは買わなかった。
CD 時代になって最初の頃は、レコードを持っていないアルバムばかりを買っていた。 サイフの余裕が無かったこともあったし、その頃はまだ、レコードも同じくらい聴いていたからだ。 必然的に、最初にCDで買ったのはチュブラー・ベルズだった。 最初に映画の宣伝で聴いてから20年以上経っていた。
3部作と呼ばれるだけあり他の2作と似ている、というのが第一印象だった。 最初に聞いたときの印象とは大きく違い、遅ればせながら気にいった。
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Procol Harum で「青い影」以外で最初に聞いた曲は、グランド・ホテルであった。 オッサンのポピュラー・ボーカルという感じで、自分で思っていた「ロック」という範囲から外れていて、好きになれなかった。。 そんな Procol Harum も CD 時代になってから Robin Trower つながりで買い出し、Robin Trower 脱退後のグランド・ホテルも買ったが、今や違和感無く聴いている。
年々聴く音楽の幅は広がるものだ。 耳が肥えてゆくということだろうか。
単に、第一印象があてにならないのだろう。
