近年よく見かける、パーソナルスタイリスト。
某大手アパレルメーカーに勤務していた頃、全国140店舗のショップのディスプレイマニュアルやコーディネートマニュアルを作成していた関係で、たまに個人的にスタイリングのご依頼も受けていました。
最近は多くのパーソナルスタイリストという方々が活躍されています。
そういった方々の様子を見ながら、わたしは、「人々が本当にお洒落になるにはどうすればいいか。」について、真剣に考え続けてきました。
お買い物に同行し、その1コーデだけを作ったとしても、それでは本当にお洒落になることはできません。
あるいは、カラー診断をして自分に似合う微妙な色合いまで知ったとしても、お店にあるのは大抵、黒、ベージュ、白ネイビー、グレーなどの基本色、プラスカラフルな色くらい。けれども微妙な色違いまでのお洋服を取り揃えているお店はありません。
さらには、似合っても、似合わなくても自分の好きなお洋服やコーディネートが誰にも必ずあるものです。
自分がお金を出してお洋服を買うのに、例え似合うとしても好きでないものは、買いたくはありません。
そして、悲しいかな、好きなものが1番似合うとも限りません。
この矛盾は常に誰にも生じる問題です。つまりは、「自分の好きなもの」とわたし達がご提案する「似合うもの」
「この2つの最高の妥協点を見つける。」
これが最高のスタイリングではないかという考えにいたりました。
そして、新たに洋服を買うところから始めるのではなく、まずはクローゼットの見直しから始める。
これをなくして、本当に毎日お洒落な人はできあがりません。
洋服のスタイリングは各自のアイデンティティや生活様式、色々な要素を考慮する必要もあります。
「自分とは?」自分を掘り下げる自分探しでもあり、クローゼットを見直すことは、客観的に自分を見つめ直すよい機会ともなります。
人はなかなか気づかないのですが、自分が好きなデザインやアイテムが「癖」のようにあるものです。
また、自分の体型や雰囲気などに思い込みもあります。
まずは、これに気づくところから始める。
例えば、Yさんは、小柄な体型で、トップスはボートネックがほとんど。スカートはボックスプリーツが多く、パンツは裾が広がったガウチョパンツがほとんどでした。ご自身では、同じデザインばかり、揃えてしまっていることに気付かれていなかった様で、驚かれていました。
動物好きなYさん。ハスキー犬のべーちゃん。
大きいけれど、とても美しく優しいワンちゃんでした。
https://www.instagram.com/cherie.chie/
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