
先日ブログに上巻の感想を書いたあの「悪の教典」下巻昨日読みました。
感想はなんというか…絶対に子ども達には読ませたくない本ですね。
娘の高校の図書室に購買のリクエストを出さなくて本当に良かった。

ここからは内容に触れさせてもらいます。
頭脳優秀、弁舌達者、人の心をつかむのが上手な教師…ただ人並みの感情を持ち合わせてない。
嘘をつくのが平気なサイコパス。
たったひとりの仲良しだった知恵遅れの女の子の復讐だった殺人だけは憎しみという感情を持っていた。
息子の異常に気がついた両親までも強盗にみせかけて殺し悲劇の孤児を演じた。
あとは感情のこもっていない殺人。
自分の過去に気がついた人や目障りな人達を自殺や事故にみせかけて殺していくのです。
ついには高校の自分のクラスの生徒40人を皆殺しにする計画を立て、文化祭準備で自分のクラスの生徒だけが泊りこんだ夜に淡々と実行していくのです。
結局最後は3人だけ助かるのですが、一番怖いのは教師が逮捕されてから…
今度は中学生で強盗に両親を殺されて心に傷を負い精神的におかしくなっている人間を演じるのです。
演技が上手すぎるために警察やマスコミや世間の人々が騙されいく予感を残して物語は終わります。
結局40人前後殺しておいて精神病で責任能力がないということで精神病院に入れられ、その恐ろしい知恵で脱走して生き残った自分達を殺しにくるのではないかと生徒が震える場面がエンディングです。
まったく貴志祐介さんてコワい小説を書く人ですね。