「今、非常ベルが鳴ったらどうするか?」
「今、揺れを感じたらどうするか?」
その時の最善を瞬時に選択して行動するのが望ましいが、「最善」も「瞬時」も難しい。あらかじめどうするかを決めておき、決めておいたことを実行するのが精一杯だろう。
先日、とある研修で「正常性バイアス」について学ぶ機会があった。
正常性バイアスというのは、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、状況を過小評価したりする特性のことで、
自然災害
などの自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、都合の悪い情報を無視したり、「大丈夫だろう」と過小評価してしまい、逃げ遅れの原因となるらしい。心の平穏を保つための思考ではあるものの、この思考がいざという時に危険であることはわかる。
この正常性バイアスに翻弄されないように、常に気持ちを備えておくことが大切。
キャリアカウンセリングにおいても、クライエントの防衛機制に直面することがある。防衛機制というのは、不安や不快を避けるための種々の手段で、抑圧や否認などが代表的なもの。正常性バイアスも防衛機制に近いのかもしれない。自我が無意識に行っている防衛機制により、もしかしたら環境適応ができていないかもしれない。これを明らかにすることは極めて重要で、そんな面も持っているということも含めて自分としっかり向き合えるように支援していきたい。