初めてのリポート返却(1)
大学生活はじめてのリポートは「心理学」
一応CDAで関連するので、まず先にやってみた。
そして昨日、提出していたのが返ってきた。
評価はABCDの四段階でA。
ホントこんなんでいいのか。
いちおう心理学系のネタとして、残しておこう。
設題 ヴントが科学としての心理学を誕生させるにいたった、思想や諸科学の変遷についてまとめよ。
ヴント(1832-1920)が科学としての心理学を誕生させるにいたった理由として、過去の学者が論じた自然科学(生理学)や哲学では表現できない経験学を実証(実験学)するために、科学として独立させたと考える。以下にその結論にいたった経緯をまとめる。
人類が人の心について考えだしたのは古代エジプト時代といわれている。しかし、その当時は万人が対象でなく王族のみ対象とされていた。そして最初に万人の心について理論的に考えようとしたのが古代ギリシャの哲学者「アリストテレス(384-322BC)」と言われている。彼は《霊魂論》で人の感覚、記憶などについて書物を出している。
しかし、その後はしばらく人の心について研究する学者がいない状況が続いたが、16世紀に哲学の祖とされる「ベイコン(156-1626)」が現れる。彼は自分の経験をもとにした《経験論》を出した。その後17世紀になり「デカルト(仏1596-1650)」や「ロック(英1632-1704)」といった哲学者が現れた。「デカルト」は、人間は生まれながらにして才能を備えている。また、自分の存在は自分がわかっているものの、それが真実か誰もわからないといった《心・身二元論》を出している。対して「ロック」は、人間の心は生まれつき白紙であり、感覚的経験を通じてのみ知識が獲得される《経験論》を出している。そして、18世紀には哲学者「ハートレイ(1705-57)」が一つの物を見たとき、それと関連する物を連想する《連合の法則》を唱える。例えば、ペンを見たときインクとノートがうかぶ、など。この「ロック」や「ハートレイ」の理論は「ベイコン」の経験論をもとにしたといわれ、これが《イギリス心理学》でもある。
19世紀に入り自然科学がめざましく進歩し始めた。
1820年代に天文学者「ベッセル」が反応時間の個人差研究、1840年代に「ヘルムホルツ(1821-94)」の《エネルギー保存則》からトラウマの発見につながる。(医学への貢献)、1846年に生理学者の「ウェーバー(1795-1878)」のコンパス実験による感覚実験、1858年には哲学者「フェヒナー(独1801-87)」による「刺激と感覚研究」、1862年には「ヘルムホルツ」による《聴覚論》、1863年には生理学者「セチェーノフ(露1829-1905)」による、大脳の反射活動《大脳の反射》、1868年に生理学者「ドレスデン」が特定の刺激のみ反応する複雑反応を測定、この二人「ベッセル」と「ドレスデン」の研究が人格研究の先駆けとされている。
そのほかに、大脳生理学者の「ブロカ(1824-80)」による言語中枢の発見、精神医学者「シャルコー(1825-93)」や「リエボー(1823-1904)」による、ヒステリー・催眠研究、「ウェルニッケ(1848-1905)」による失語症の研究、そして「ダーウィン(英1809-82)」の《種の起源》、経験論心理学者「ミル(1806-68)」は心的要素の必要性を謳う。
心的要素とは人間の五感(視覚、味覚、臭覚、聴覚、触覚)から感じる行動を云う。
例えば、レモンから連想するものといえば、視覚は黄色、味覚はすっぱい、臭覚はさわやかな香り、触覚はつるつるした。といったことになる。
以上のように19世紀には多くの学者が研究をしている。
その流れの中で「ヴント」は生理学の師匠「ヘルムホルツ」、心的要素の「ミル」、イギリス心理学「ハートレイ」などの影響を大きく受けたとされる。
また、一説には「ヴント」より先に「ヘルムホルツ」は心理学に近い研究をしていたり、「フェヒナー」も同時期に実験研究をしていたとされる。そのほか、この時代の多くの研究者は自然学の延長として人の心に興味を持つものが多かったと考えられる。実際に発表こそされていないものの、多くの学者の頭の中に心理学とは何かといった構想があったのだろうと考える。
「ヴント」は自然科学と、心理学はどちらも経験科学であるが、経験の内容が異なると発表している。自然科学は間接経験、心理学は直接経験とし、一線を画した。しかし、ここでいう直接経験とは経験を観察するといった実験心理学である。
結論として、心理学という概念は何千年もの昔から存在したが、どれも学者の主観、形而上学の理論が多く科学的根拠がない。そこで「ヴント」は根拠をはっきりするために実験といった手段、それが自分の意識は自分で観察できる「意識(内省)」を対象とした経験科学の研究をはじめた。
したがって、もともとあった哲学とヨーロッパを中心とした自然科学の発展、これらの融合により、今日科学としての心理学が誕生したと考えられる。
<参考文献>
心理学の基礎 今田寛・宮田洋・賀集寛 培風館 2003年 p7
面白いほどよくわかる心理学 渋谷昌三 日本文芸社 2004年 p17・18
文字数 1821字