『JET STREAM』
作家が描く世界への旅。
今週は、自然写真家 高砂淳二のフォトエッセイ集『夜の虹の向こうへ』より、一部編集してお送りしています。
今夜はその第4弾、第3夜。
ハワイに伝わる伝説、夜の虹の撮影に成功した写真家は、再びハワイを訪れる。
ホオ・ポノポノを知るために。
『JET STREAM』の番組WEBサイトでは、高砂淳二が撮影した写真も、ご覧いただけます。
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ハワイに通い始めて以来、時々耳にしたり、話に出てきたりして、ちょっと気になっていた言葉があった。
ホオ・ポノポノだ。
随分とほんわかしていて、可愛い言葉だなぁと思った。
カイポさんの所に通い始めた時、カイポさんの家に出入りしていた人が、ホオ・ポノポノという小冊子を作っていると言って、印刷したての物を、僕にも見せてくれた事があった。
その時、
「ホオ・ポノポノって、どんな意味なんですか?」
と尋ねたら、それはハワイの素晴らしい知恵で、物事を正しい状態に戻す、バランスを取り戻す、という意味があるのだと、教えてくれた。
その後、折あるごとに、その事についての話を色んな人に聞いたりしていた。
そんな中で、ホオ・ポノポノとは、ある人とある人が仲違いをしてしまった時など、長老などが間に入って話し合い、お互いに反省し合い、そして仲直りするという、一種の問題解決法だという、僕なりの簡単な解釈をしていた。
しかし、それだけ取ってみても、生きていく上での素晴らしい知恵だなぁと感心し、ハワイの深さを感じていた。
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ホオ・ポノポノという言葉を、何年か経って日本の本屋さんで見つけた。
こんなマニアックな本まで出ているのかと驚いて、そのまま購入し、家に帰って早速読んでみた。
しかしそこには、僕が知っていたホオ・ポノポノとは違う、ごめんなさい、許してください、ありがとうございます、愛しています、の4つの言葉を唱えると、物事が上手くいくという、ちょっと不思議な感じのする事が書いてあった。
[ホオ・ポノポノ]
どういう事なんだろう?
でも、ちょっと面白い事が書いてありそうだなぁ。
世界中で様々な混乱や大きな変化が起こっている時でもあるし、人の心も自然の環境も、かなり切羽詰まっている状態でもある。
こんな時こそ、ホオ・ポノポノのような知恵が、大事になってくるのでは、と思っていた時でもあった。
ちょうどいい機会だ。
ホオ・ポノポノを、深く掘り下げてみよう。
ムクムクと好奇心が膨らんでいくのを感じ、大事な事を目の前に控えた時特有の高揚感が、心の底から湧き起こってくるのを感じた。
カイポさんは、ロミロミや薬草の他、ホオ・ポノポノの事を、ワークショップなどを開いて、ハワイや他の国で幅広く教えていると言っていた。
夜の虹を巡る旅をしているうちに、どうやらぐるっと回って、またカイポさんの所に辿り着いたようだ。
【画像出典】

