ラスベガスの夢は、1ドル銀貨の裏表。
誰もが砂漠の蜃気楼を訪れる。
欲望がテーブルの周りを渦巻き、色とりどりのチップの山が、積んでは崩れ、崩れては積み上がる。
大通りのチャペルでは、ドライブスルーのウエディング。
ここでは、神様まで大忙しだ。
大晦日と言えば、お祭り好きのアメリカ人にとっては、深夜のカウントダウン。
巨大なカジノホテルが立ち並ぶ、メインストリート、ラスベガス・ストリップ。
[ラスベガス・ストリップ]
いつもは車が行き交うこのラスベガス・ストリップも、夕方の午後6時には閉鎖されて、歩行者天国となる。
これだけ多くのホテルが、盛大な年越しイベントを行うので、どこで新しい年を迎えようか迷ってしまう。
おすすめは、フラミンゴ通りと交差する、フォー・コーナーズ。
このフォー・コーナーズには、噴水ショーで有名なベラージオをはじめ、4つの巨大ホテルが交差点を取り囲んでいる。
[ベラージオ]
その4つのホテルの中から、お気に入りの1つを選んで待ち構えよう。
「USA! USA!」
まるで地鳴りがするような、カウントダウンの大合唱の中、四方八方から一斉に花火が打ち上げられる。
[花火]
赤、青、白。
暗い夜空に浮かび上がる、星条旗色の大輪の花。
それは、享楽の街ラスベガスにふさわしい、新年の花束だ。
【画像出典】