12月から4月にかけて、ハワイはホエールウォッチングのシーズン。
オアフ島の東の端にあるマカプウ岬から、運が良ければザトウクジラの豪快なジャンプが見られるかもしれない。
そのマカプウ岬の駐車場から車で3分程の場所に、オアフ島を代表するパワースポット、マカプウ・ヘイアウがある。
かつてこの入江を見下ろす場所に、2つのヘイアウ(神殿)が並んで立っていた。
2つの神殿には、それぞれ男の神と女の神が祀られていた。
漁に出るハワイアン達は、男の神には豊漁と大漁を、女の神には航海の無事を願って、祈りを捧げたという。
今ではこのマカプウ・ヘイアウ、2つの丸く囲われた石垣が、わずかにその名残を留めるだけだ。
[マカプウ・ヘイアウ]
海に向かって右側の石垣が、女の神を祀っていた神殿があった場所。
左の石垣が、男の神を祀っていた神殿があった場所。
男の神を祀った場所には、小さな木が生えている。
[男神を祀った場所]
どちらの石垣の中にも、"KAPU"という看板があるように、ハワイの言葉で"侵してはならない聖なる場所"。
石垣の中に、決して入ってはいけない。
もちろん観光した記念に、小さな石を持ってくるなど、もってのほかだ。
2つの岩が仲良く並ぶこのマカプウ・ヘイアウ。
ここには男と女、それぞれのバランスを整える、大地のエネルギーが流れているとも言われている。
ここで、心静かに瞑想すると、不思議なほど安らぎを感じる。
見上げると、海鳥が飛んでいく。
爽やかな潮風に、しばらく身を預けてみよう。
【画像出典】