アメリカ本土からの観光客も増え、活気を取り戻し始めたハワイ。
ハワイに暮らすロコ達にとって、欠かせないファーマーズ・マーケットも次々と再開。
毎週土曜の朝に開かれるKCCファーマーズ・マーケットも、去年11月の再オープン以来、買い物客で賑わうようになった。
このKCCファーマーズ・マーケットで人気がある食べ物の一つに、フライドグリーントマトがある。
[フライドグリーントマト]
フライドグリーントマトとは、その名の通りまだ赤く熟していないグリーン色のトマトを、油で揚げたスナック。
熟していないため、トマトの風味はあまりしないが、代わりに独特な清涼感がある。
特に、揚げたての熱々は最高。
これに、採れたての生姜を使ったジンジャードリンクがあれば、申し分ない。
ところでこのフライドグリーントマト、元々はハワイから遠く離れた、アメリカ南部のソウルフードである。
そのアメリカ南部のソウルフードがハワイで食べられるようになったのは、今からちょうど30年前に公開された映画『フライドグリーントマト』がきっかけだった。
[映画『フライドグリーントマト』]
この映画は、アラバマ州で、このフライドグリーントマトを名物料理にしていたレストラン。
そのレストランをめぐる、二人の女性を描いたものだった。
映画に感銘を受けたハワイ在住のアーティスト、バーバラ・サンタナさんが、原作を読んで作ってみたところ、友人達の間で大評判。
そこで、このフライドグリーントマトを、ファーマーズ・マーケットで売り出した。
すると、あっという間にロコ達の間で評判となり、今ではファーマーズ・マーケットを代表する名物料理になった。
このフライドグリーントマト、あなたも一度食べたら、クセになる事だろう。
【画像出典】