生き生きとした自然。
その自然と溶け合う、人や生き物。
森には精霊が宿り、あらゆる所に神の存在を感じる、不思議な世界。
それが、バリ島だ。
"神々の島"と呼ばれる、インドネシアのバリ島。
バリ島の南、山間の地に、芸術の街ウブドがある。
ここウブドは、かつてバリ島を治めていた9つの王国の1つ、ギャニャール王国。
その王国の血を引く初代ウブド王が、王宮を置いた町。
今も町の中心部に、その王族の子孫が暮らすウブド王宮が残っている。
[ウブド王宮]
ウブドは、バリ島の芸術ガムラン音楽と、バリ舞踊の中心地。
例年なら、毎日のように王宮や寺院で、舞踊や音楽の公演が行われている。
ここウブドには、数多くの魅惑的なバリ・ヒンドゥーの寺院がある。
中でも、"ウォーターパレス(水の宮殿)"とも呼ばれる、サラスワティー寺院をまず訪れなければならないだろう。
[サラスワティー寺院]
常夏の島バリは、一年を通して蒸し暑い日が続くが、池に囲まれたこのサラスワティー寺院は、いつも涼しく心地良い風が吹いている。
池には沢山の蓮が植えられて、まるで寺院が蓮の池に浮かんでいるように見える。
池のほとりにあるのが、老舗レストラン、カフェ・ロータス。
[カフェ・ロータス]
ここで、インドネシア独特のスパイスが効いた料理を食べながら、サラスワティー寺院を眺める事ができる。
夜はライトアップされて、昼間とは違った幻想的な姿を見せる、サラスワティー寺院。
涼しい夜風に身を委ねていると、どこからかガムラン音楽が聞こえてくる。
【画像出典】