6月は、ジューンブライド。
アメリカでも、ヨーロッパと同じように、昔は6月に結婚式が多かった。
それは、アメリカの学校が、5月に卒業式を迎えるからだった。
良妻賢母をモットーとしていた時代、アメリカでは、学校を出たらすぐに結婚して、家庭に入る女性が多かったという。
しかしながら現代は、女性も学校を出たら働く時代。
最近アメリカでは、冬休みや夏休みを利用して、結婚式を挙げるカップルが多く、12月と7月が最も多くなったという。
[アメリカの結婚式]
ところでハリウッドでは、よく花嫁の父を主役にした映画が作られる。
それは、アメリカの結婚式で最も重要な役割を果たすのが、花嫁の父。
例えば、結婚式の幕開けを飾るファーストスピーチは、花嫁の父の仕事。
結婚式の雰囲気を盛り上げるため、気の利いたスピーチをするのは、なかなか大変だ。
しかも結婚式では、バージンロードを花嫁と歩き、乾杯の前のスピーチ、さらには結婚式を締めくくる花嫁とのラストダンスと、花嫁の父は大忙しだ。
実はアメリカでは、結婚式から披露宴の費用まで全て、花嫁の父が支払うのがごく一般的だ。
結婚式の費用は平均で、およそ270万円。
都市部では、550万円に跳ね上がる。
ではなぜアメリカでは、これ程花嫁の父に負担がかかるのかと言えば、どうやらこれは持参金の名残。
昔ヨーロッパでは、娘がより良い結婚をするため、父親が持参金を払う風習があった。
これまで育て上げた娘を、多額の結婚式の費用と共に嫁がせる、花嫁の父。
これだけ負担するのだから、主役になっても当然の事かもしれない。
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